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2009年6月22日 (月)

■バンダイの功罪/シリーズ「人類は、いかにしてプラモデルの金型にパンツを彫りこんできたか」第2夜■

フィギュア王 No.137  24日発売
819988
●飯島真理 ロングインタビュー Vol.3
たった3ヶ月ではありましたが、最終回です。
第二回の時も、宣伝用動画をつくった方がいらっしゃいまして、どうもありがとうございました。今回は、『マクロス』のマの字も出てきません。
飯島真理さんのインタビューはこれで終わりかというと、実は他誌にも掲載されます。また告知します。


さて。前回は、天下の田宮模型が「女子大生のスカートを別パーツにした」ところまでだった。それもこれも、「水着姿の女の子をプラモデルで作る」という欲望の産物で、古くは「タミヤ人形改造コンテスト」に、その萌芽を見つけることが出来る。
「こんなに水着姿の改造が流行るなら、もう最初から水着の女の子をキット化した方が早いよね」と、バンダイが判断したかどうかは知らないが、おあつらえ向きのキャラクターがいた。『うる星やつら』のラム。アニメ放映が81年、キット化が82年だった。
090621_16590001全4種類の、このシリーズに関しては、技術的にも語るべきところは多い。だが、とりあえずはシリーズ第四弾として発売された「1/12 ハイ・スクールラムちゃん」を見てもらえれば、事足りる。
それまでの3種類は、虎縞ビキニのポーズ変えで、UFOなどのオマケが付属していたのだが、シリーズ最終作は劇中でも見られたセーラー服姿だった。「はいはい。どうせまた、パンツのラインが彫ってあるんでしょ」ぐらいまでは、誰でも予測できた。

ところが「おい、バンダイが狂ったぞ!」と、模型仲間が呆れ顔で訴えてきた。今度はパンツの正面に、リボンのような飾りが入っ090621_16560001ている。
090621_16580001またもや、バンダイ からのメッセージを感じたね。「お前ら、ちゃんと色を塗れよ? 飾りまでモールドしたんだから、無視すんなよ?」と。
モデラーを共犯者にしよう、という意志を感じたね。くどいようだが、完成したら見えなくなるパンツに、飾りまでモールドされて(幅3ミリ程度とはいえ)、それを見なかったことには出来ますまいよ。
このキットの購入者の9割が童貞だったと思うけど、そりゃ動揺したよね。自分の趣味の領域に、セクシュアリティが侵入してきたんだから。

その動揺を示す、最初の兆候が、キットの発売が告知された時のバンダイ発行「模型情報」誌の読者投稿欄。「友達が、バンダイにカミソリ送ろうかと話してます」「ラムちゃんを好きだからこそ、キット化して欲しくない」……当時のオタクは、今みたいに「みんなで一緒に楽しむ」ことを知らなかった。独占欲が強かったんだ。
さて、「カミソリを送る」と脅されたバンダイ側は「僕らも、君たちと同じくらいラムちゃんが好き! だからこそ、キット化したい」と、これまた童貞くさいリアクション。いいよねえ、このやりとり。
「好き」、それも漫画に出てくる女の子を「好き」ということに対して、メーカーとファンが、公然と意見を戦わせる。しかも、プラモデルを出すかどうかについて、だよ? 
セクシュアリティを問われる10代に、何について真剣になれたか――。それによって、その人が生涯にわたって大切にするものが決まる。それが、他人から見て、どんなにえげつないものであっても。


080618_14290001去年の今ごろは、沖縄へ二泊三日の一人旅だった。梅雨明けの青空の下、今帰仁城跡を見に行ったんだ。売店のお姉ちゃんが、ダラーッとした態度で、ケータイやってたのを覚えている。
名護の夕暮れの海も綺麗だった。
『ナチュン』の第五巻も出るし、今度は離島に行ってみたい。

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