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2009年5月 2日 (土)

■心の闘い■

ガンダムの常識 Zガンダム・ガンダムZZ編 発売中
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このシリーズも第四弾。バカ売れしたので、他社さんも似たような価格帯で出してきましたね。知ってる編プロさんが関わってるから、お互いに頑張りましょうね。
『ガンダムZZ』は、無理や無茶や息切れや苦しまぎれや、その中にキラリと光る原石が見つかったけど磨いてる体力が残ってない感が、かなり好き。あと、『Zガンダム』も紛争地域のことをちょっとカジってみたら、ああいう難解な勢力図にしたのが、よく分かった。敵味方で、同じようなモビルスーツを使ってる方が、むしろ内乱時には当たり前なんだよね。


『バトルスター・ギャラクティカ』シーズン3、第9話『心の闘い』。まさか『ギャラクティカ』で恋愛のドキドキを見られるとは思わなかった。スターバック役のケイティ・サッコフの、怒っているような泣いているような表情に、ハートをギュッとつかまれる。6年前の「序章」の頃はガキっぽさが残っていたが、本当にいい顔になってきた。鼻先が切れて、ちょっと血が出てるのが、また素晴らしくキュートだ。メイキャップのセンスがいいんだ。あと、適度に鍛えられた大胸筋ね。いいぞ、ケイティ。
42_01『心の闘い』は構成が秀逸で、舞台は最初から最後までボクシング大会のリングの上。そこへ、回想シーンとしてニュー・カプリカ入植時の記憶がフラッシュバックする。「ここに立ったら、死ぬ気で戦え」と、殴られて血まみれになったオヤジ(アダマ艦長)が言う。ようするに、リングの上は「人生」だから、本気じゃないヤツはぶちのめす、というわけだ。
メイン・エピソードはその後で、スターバックがアポロを挑発する。実は過去、二人は一夜だけ結ばれていた。しかし、今はそれぞれに伴侶がいて、リングの上で殴りあうことでしか互いの存在を感じられないぐらい、遠くなってしまった――何だか、僕にもそんな一夜があったような気がする。錯覚かも知れないが、こんな苦いような、甘いような気持ちを、どこかへ置いてきたんだ、と思える。気まずい朝の光、ウソと誠意の入り混じったキス、そんなアレコレで喉をつまらせながら、「大人」を生きるしかない。人生は苦いんだよ! 脚本家も監督も俳優も、しっかり自分の人生をやっているから、こういう命の通ったドラマがつくれるんだろう。

恋愛ってのは、格闘技なのかも知れない。20歳前後の頃は、明らかに身体を酷使して、恋愛していたような気がする。脳が忘れても、身体は何十年も覚えているんだ。吉祥寺の街中でビンタし合ったことも、思い出したしな。ケータイごときで、何が伝わるんだ。


オタクの条件があるとしたら、それは「非肉体的なこと」だと思う。モニタの中が好き。虚構の中に浸っていたい。身体を使うのは苦手。『バトルスター・ギャラクティカ』だって宇宙SFだから、普通のドラマより虚構性は高い。テレビとチューナーがないと見られないし。でも、その中に血と汗の匂いを感じ、40年の人生を俯瞰できるから、俺は『ギャラクティカ』を見ているわけです。
アニメとなると、もっと、絶望的なぐらい虚構性が高い。その絵空事な部分が、非ヲタからすればキモイ。ヒップホップをやっていた友人と「夏エヴァ」を観に行ったら、「やっぱり、アニメは気持ち悪い」と、昼食も食わずに逃げ帰っていったからね。
でも、そのウソの上にウソを重ねた気持ち悪いアニメ(やSF)に、ひりひりするような現実、もっと言うと「肉体」を感じることを、僕らは期待するわけでしょ。映像ってのは都会生まれの表現だから(電気がなければ、映写機は回らない)、都市生活者が「生身」を回復するための効能を負っているべきだろう。
だから、アニメもSFドラマも、むしろ映画そのものも感覚を取りもどすための「リハビリ」なんだろうね。電気のないところへ行けば、映画は必要でなくなるはずだから。


お知らせ。メガゾーン23トリビュート・マガジン『フェスティバルタイムズVol.0』が、530626056_195SUPER COMIC CITY 18 で再販されます。
5月3日(日)10:00~15:00 東京ビッグサイト/東3ホール 「ヤ13a」時祭組 価格は1,000円。
この本にも参加しているR-AREAさんの『航宙ファン』も同時に販売されます(入手最後のチャンスかも?)。




メモ。『ゼーガペイン 忘却の女王 』(著:日下部匡俊/絵:幡池裕行) 6月19日発売……と噂されている。


メモ。永作博美が結婚した。

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コメント

廣田さんだったらUnfinished Businessをどんな風に書いてくださるのか、ずっと楽しみにしていました。
>脚本家も監督も俳優も、しっかり自分の人生をやっているから、こういう命の通ったドラマがつくれるんだろう。
なるほど、確かにそうですね。どのエピソードも、自分の体験を何かしら呼び起こすんですよね。リーとキャラがとうとうキスをするところ、非常に俗的ですが、あーチューするぞチューするぞ!とドキドキしながら見てました(笑)。最後の"I missed you."にはぐっと来ました。
スタバは最初はもう前だけを見て突っ走ってるという感じでしたが、だんだん大人の女になって来ましたよね。それを演じているケイティ、まだ若い女優さんですが本当に上手、これからの活躍が楽しみです。

投稿: ELLIE | 2009年5月 2日 (土) 06時39分

■ELLIE様
前にELLIEさんが「サイドストーリー的な話が多い」とおっしゃってた理由が分かりました。しかし、こういう人物の心理に迫ったエピソードの方が、謎解き話よりメインに見えてしまいますね。
Unfinished Businessは心理学用語のようですが、「心の闘い」という邦題もけっこう好きです。

>あーチューするぞチューするぞ!

あの一連のシーンは、もうドキドキでしたね。リーが「空に向かって叫ぶんだ」と言ったとき、ケイティ……というかカーラが"You are right."と笑いながら答えますよね。あの笑い方も、もうたまらんですよ。いい顔になったなぁ、と。
ここまで描いてくれたんなら、もう『ギャラクティカ』終わってくれていいです(笑)。それは冗談にしても、シーズン3は、いい意味で一線を越えましたね。

投稿: 廣田恵介 | 2009年5月 2日 (土) 14時24分

>ここまで描いてくれたんなら、もう『ギャラクティカ』終わってくれていいです(笑)
ははは、それはもったいない(笑)。だって、今はジェットコースターの一番上の中休みってところですもん。ここから急降下の急旋回、シーズン3の終わりまでどうぞしっかりつかまっていてください!

投稿: ELLIE | 2009年5月 3日 (日) 08時01分

■ELLIE様
もう、前半で大脱出劇があったことさえ忘れかけています……いろいろありすぎです、シーズン3(笑)。

しかし、こんな映画を越えたドラマを日本人の大半が見てないなんて勿体ない話です。日テレでシーズン1が終わったのを「打ち切り」と思い込んでる人もいるし……。

投稿: 廣田恵介 | 2009年5月 3日 (日) 13時01分

すみません、何度も出没しまして。
>日テレでシーズン1が終わったのを「打ち切り」と思い込んでる
えええ、あんな幕切れで打ち切りになっちゃったら、それこそ夜も眠れないじゃありませんか(笑)。sci-fiではシーズン4の途中からBESTナントカと称して毎週違うテーマでファン投票を行なっていたのですが、あのシーズン1の最後のシーンは当然のことながら?ベスト・サプライズ賞に輝きました。そして、「心の闘い(うまいタイトルの付け方ですね)」のキャラとリーの一夜もベスト・セクシーだかベスト・キスだかに輝きまして。アメリカ人も同じように感じるものなんだと思いましたよ。

投稿: ELLIE | 2009年5月 4日 (月) 02時30分

■ELLIE様
つまり、シーズン1のラストがムカつくから「どうせ、打ち切りだろ?」と言っている人も日本国内にはいるわけで、僕は「そう思うなら、どうぞ」としか答えようがありませんね。

>「心の闘い(うまいタイトルの付け方です
>ね)」のキャラとリーの一夜もベスト・セクシーだかベスト・キスだか

ああ、やっぱり……このエピソードは、どうしたらいいのか、取り扱いに困りますね(笑)。22日に発売のBOXには全長版が入るそうで、今から萌え死ぬのが怖いです。
向こうではカーラではなく「キャラ」なんですね。何度聞いても「カラ」ぐらいにしか聞こえません……。

投稿: 廣田恵介 | 2009年5月 4日 (月) 02時47分

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