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2009年4月 9日 (木)

■ナチュン、ダンボ■

オトナアニメ Vol.12 明日発売
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●『RIDEBACK』 CGI監督・設楽友久氏インタビュー

『RIDEBACK』の絵づくりの面白さは、「現物合わせ」なところ。CGの素材に手で作画を合わせていって、その逆は一切やっていない。「手でやってるんだから、間違いなく合うはずだ」という考え方は、ちょっと模型づくりに似ている。


第一巻を買ったきり、何となく遠ざけていた『ナチュン』を第四巻まで買ってきた。脳の奥を何かが這いずるような原始的な感触が抜けない。
ちょっと調べてみたら、作者の都留泰作は文化人類学者だった。
海という題材が共通しているせいか、『海獣の子供』と比べられているようだが、土着的な、禍々しいまでのエロティシズム、嗅覚に訴える個性的な絵柄という点で『ナチュン』の方が吸引力が強い。
自我が滅するほどの、魂の深い底へ降りていくような感覚。特に第3巻、主人公が奴隷労働に駆り立てられていく描写は濃密で、まるで五感が上書きされるかのようだ。僕が「下世話」だとか「野卑」だとか呼んで嫌ったり愛したりしている、日々のくだらない習慣・惰性の中にも、ひょっとしたら何か尊い意味が潜んでいるのではないか――この漫画を読んでいると、不思議と敬虔な気持ちが沸き起こってくる。


『ダンボ』のDVDを買った。もちろん、真っ先に「ピンク・エレファンツ・オン・パレード」の部分を見たよ。何回見ても、これは素晴らしい。


『ダンボ』は、このサイケデリックなシーンがクライマックスと言ってもいい。低予算ゆえにバランスが崩れてしまった側面もあるとは思うが、美しいとは言いがたい象たちの動きといい、理不尽なまでに冷たい物語といい、どこか全体的に狂気が感じられる。この間に着々と制作の進んでいた『バンビ』が徹底的な芸術志向でつくられているだけに、『ダンボ』の違和感はひときわだ。
『ダンボ』公開の1941年はヨーロッパで戦火が猛り狂っていたので、そういう時代の空気を巻き込んでしまった気配がある。

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