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2009年4月 2日 (木)

■ギャラクティカ、ポニョ、バンビなど■

『バトルスター・ギャラクティカ』、シーズン3の第5話。占領下のニュー・カプリカから脱出し、再び難民船となったギャラクティカ艦内のあわただしさが、えらくリアル。
38_01その艦内で、占領中に政府側で働いていたクルーたちが裁判にかけられ、つぎつぎと処刑されていく。ここ最近、BSのドキュメンタリーばかり見ていたせいか、すごく納得がいった。人民が圧政から解放され、政情が安定するまでには、必ず通るプロセスなのだろう。そうした陰惨な裁判や処刑を、平然と主要キャラクターにやらせてしまうのが、このドラマの容赦ないところだ。
あと、今回はトリシア・ヘルファー(ナンバー6役)が綺麗だった。4年も撮影してれば、そりゃ女優の顔も変わるだろう。


『崖の上のポニョ』のDVDが7/3に発売されるが、興味深いのはVHSビデオが同時発売され、ブルーレイが12月まで出ないこと。ビデオデッキなら、離島の小学校にもありそうだもんね。田んぼに囲まれた公民館にもあるだろうし。マニア視点からは見えづらい需要に答えたわけだ。
VHSで全国津々浦々に普及させつつ、片やブルーレイでマニアのニーズも答える二面性が「ジブリ人気」を支えている。それはおそらく、70年代に『ルパン』や『コナン』で宮崎駿を発見した世代が、いまだ現役であることの証明でもある。マニア層の興味をひかない、単なる大衆向けのジブリアニメがもし存在するとしたら、それはちょっと気持ち悪いものになりそうな気がする。宮さんは「左翼でロリコンで兵器マニア」と陰口を叩かれてるぐらいが、むしろ健全なのではないだろうか。


『バンビ』のスペシャル・エディションのDVDを買った。すごいのは、ウォルト・ディズニー自ら、090401_17290001 マルチプレーン・カメラの構造を説明する映像特典。昔のテレビ番組を再録したそうだが、数人がかりでの撮影風景も収録されている。
撮影素材、つまりBOOKはガラス板に油彩で描かれている。ということは、ガラスの厚みさえも撮影されているわけだ、物理的に。ディズニーのアニメを見ていると、セルの上に盛り上がったハンドトレスの厚みを感じることがある。光学的に「撮る」というのは、そういうことだと思う。
比喩でも何でもなく、カメラとセルの間に距離がある、空間があるということは、その時代の空気もセルと一緒に撮影されてるんだ。写真やってた人なら、この気分は分かると思う。空気ってのは、無色透明じゃないからね。
それを考えると、フルデジタル化されたアニメは、またちょっと別の見方をしないといけない。モニターに描かれた動画は、モニターで見るのが適しているようにも思う。


しつこく、最終回の話。『ライドバック』は、最終回において、ロボットが人間の手足に成り代わる「ロボットアニメ」に着地したので、結構、意表をつかれた。様式的な意味ではなく、「現代のロボットをテーマにしたアニメ」になったと思う。ASIMOやその脳波コントロールの実現と、期せずしてリンクした。スタッフの誰かが、アニメの外に軸足を置いていると、こういうことが起きるんだろう。

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コメント

ギャラクティカについて
>占領中に政府側で働いていた
第二次大戦でナチスドイツに占領されていたフランスで、解放後にナチスの相手をしていた女性達が頭を丸刈りにされていた写真がありました。
>必ず通るプロセス
悲しいことですがそうなのだと思います。
「コンバット!」でもそのような描写があったように思います。(確か強制収容所を解放したエピソードの回だったかな。)

ライドバック最終回について。
廣田さんの見解を読んでスッキリしました。
バレエ(ダンス)のイメージが、オープニング、エンディングにあったのが、最終回で納得できましたよ。
琳と岡倉の「未練」がフェーゴで繋がっていてエンディングの歌詞も「未練」。
ちなみに脳波コントロールでアニメ「プラレス三四郎」のバイオチップを連想した私は、古い人間なんでしょうね。

投稿: DH98 | 2009年4月 3日 (金) 18時36分

■DH98様
『ギャラクティカ』のこのエピソードでは、念の入ったことに、最も罪深いバルター大統領が無罪放免になるシーンが「夢」として挿入されています。
「憎しみ合うのをやめて、僕たちの未来を築こう」なんて言ってるのは、日本のアニメだけですよ。特に、戦争根絶をテーマにした作品では、口が裂けても言ってはならない事です。

>ライドバック最終回について。

途中のエピソードが難解でしたけどね(笑)。なんでライドバックに手足があるのか、という疑問には答えていたと思います。
『プラレス三四郎』の頃は、僕は『ボトムズ』に熱中していました。ああいうレバーで動かす鉄のロボットのNEXTに、『ライドバック』は、ちょっとだけタッチできたと思います。

投稿: 廣田恵介 | 2009年4月 3日 (金) 19時08分

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