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2009年3月22日 (日)

■子ブタな仲里依紗が、再びアニメに出演するので嬉しい■

スーパー!ドラマTVの『バトルスター・ギャラクティカ』シーズン3は、今週放映の『大脱出36_03(後編)』で、ひとまず最初のクライマックスを迎える。SFという体裁をとりながら、あまりにノンフィクションな描写・展開に、心の底からしびれる。かつて、『ガンダム』がこんな感じだったんだよね。アニメのくせに、大人の論理で話が進む。ホワイトベースのブリッジが「社会」であって、それぞれの立場のぶつかり合いが、それまでのアニメの理屈を越えていた。今のガンダムは、アニメの約束事の中でしか成立していない。

ファースト・ガンダム的興奮を、今は『ギャラクティカ』で感じられるわけだから、つくづくいい時代に生まれ、いいタイミングに歳をとってると思う。
シーズン3の占領統治下のニュー・カプリカのことをもっと理解したくて、NHK-BSの『世界のドキュメンタリー』を毎日一~二本は見ている。グアンタナモ収容所と亡命イラク人の話が、最も酷だった。
マイケル・ムーアの『シッコ』にも、グアンタナモ収容所が出てきたっけ。地上波放映で『ギャラクティカ』を見ている人、もうすぐ捕虜虐待のエピソードが出てきますよ。


細田守監督の『サマーウォーズ』には、また仲里依紗が出演するのか。しかも38歳のメタボのおばさん役? 子ブタな仲にピッタリSw_04_large じゃないですか。嬉しい。こういう理由でアニメを見て、何が悪い。『時かけ』の頃より、仲のファンは増えてると思うし、非アニメファンも劇場に来るはず。アニメも女優も好きな俺からすれば、歓迎すべき状況だ。
仲って『ストリートファイター』で春麗の声も吹き替えてるんだ。やばい、見ないと。

劇場アニメでは主役級に俳優を持ってくるのが定番化しているけど、アニメファンは、そういうの嫌うんだよね。この理由も、ちょっと知りたい。声優という職業が、やけに神格化されている。いまや声優という職業はタレントの一ジャンルで、アニメーションとは関係の薄い職能になりつつある(というか、もうなってる?)ように見える。
80年代から、声優はレコードを出したりイベントに出演したりはしていたのだが、その部分だけ肥大化してしまったんだろうね。

ここのところ、ディズニーアニメばかり見ていたんだけど、熊倉一雄さんが常連のように吹き替えをやっている。熊倉さんの落ち着いた声が、クラシックな画面の質感とよく馴染む。
『王立宇宙軍』に熊倉さんが出てきた時は(トネス王子役)、すごく嬉しかった。テレビ文化に対する理解と尊敬がこめられたキャスティングだった。何より、贅沢だし粋だよね。そういうセンスも、アニメからは失われてしまった。

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コメント

劇場版アニメの主役級に俳優を起用することをアニメファンが嫌うというとについて。

表面的な見解ですが、
日常見慣れている(聞きなれている)アニメはテレビだと思います。そして、アニメファンはテレビアニメでの声優の演技に慣れている、ある意味標準となっていると思います。
しかし、俳優の演技は慣れした親しんだ声優の演技とは異なる-受ける印象が違うのだと感じています。
この違和感が、嫌われる原因のひとつだと思います。
あと、話題づくりに俳優を起用してると思われて反発されたりとか。

以前に「おジャ魔女どれみ」シリーズで雰囲気の落ち着いたエピソードがありました。主人公が出会う魔女なんですがとてもしっとりと落ち着いた演技でした。このシリーズの声優さんたちとは明確に違う演技。この違いに戸惑いましたけれど最後まで見て「このエピソードにはこの演技で良かった。」と思えました。また見たいと思っています。
声をあてていたのは原田知世でした。

投稿: DH98 | 2009年3月22日 (日) 20時59分

■ DH98様
『どれみ』の原田知世出演回は、『時かけ』公開の前後に知りました。粋なことやるなあ、と思いましたよ。

>アニメファンはテレビアニメでの声優の演技に慣れている、
>ある意味標準となっていると思います。

テレビアニメは、絵が出来上がらない状態でアフレコするのが通例ですから、演技のパターンがあるんです。これはワークフロー上、仕方ないとは思います。
でも、俳優が演じただけで「棒読み」と反応するのもパターンですよね。イレギュラーなものが混入してきた時、便利な言葉で排斥したがる。「作画崩壊」も同様の決まり文句ですね。

「棒読み」が味わいになっていた花澤香菜さんが、普通の声優芝居になってしまって、ちょっとガッカリしています。何かしら異分子が混入していないと、文化って弱くなっていくと思うんですよ。

投稿: 廣田恵介 | 2009年3月22日 (日) 21時42分

ギャラクティカは誰の意見も正当に聞こえるので考えさせられます。
そしてアーロン収容所という本を思い出しました。
タイムワープネタが無い米国SFドラマは緊張感が違いますね。(冗談です)

劇場版アニメの主役級に俳優をの件では、TVのワイドショーの扱いが自分は気になりました。
資料に目を通すことをしていないような出鱈目な解説を聞かされた後、主役俳優を持ち上げて紹介されるとそいつが憎いのなんの・・映画を見て演技が上手いと子供には処理不可能な複雑な感情が生まれたりと面倒なアニメファンでした。

なんていうか業界には新作の富野アニメが必要なのでは?
と書いておきます。

投稿: 39歳児 | 2009年3月23日 (月) 13時44分

■39歳児様
『アーロン収容所』は、中学のころに課題図書になっていたような気がします。安く買えるので、これを機会に読んでみます。

>劇場版アニメの主役級に俳優をの件では、
>TVのワイドショーの扱いが自分は気になりました。

なるほど……僕はテレビを見ないので、もっぱらネット上のニュースなのですが、取材したはずのタレントの名前を平然と間違って表記していたり、酷いものはありますね。『ギャラクティカ』のイベントを取材した時に愕然としたのは、せっかく上映される作品を取材陣が無視していたこと。タレントの写真を撮ったら、即座に帰るんですよ。
それでも、多くの媒体が取り上げると、結果的に作品に動員が見込めるので、必要悪だと思うんですよね……。

>なんていうか業界には新作の富野アニメが必要なのでは?

富野監督は、せっかくやる気があるんだから、どんどん作品をつくらせて欲しいですね。

投稿: 廣田恵介 | 2009年3月23日 (月) 14時35分

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