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2009年2月25日 (水)

■吉高由里子が、俺に無断で声優デビューしていた■

CGも使う人次第だなあ、と実感させられるCM。

普段、テレビを見ないので、こういう情報を友人から得られるのはありがたい。
『ガンダム』で似たようなことをやって、作品的には非常に残念なことになっているので、特に思い入れのない『ヤマト』が無駄にカッコよく見える。

昨日は映画『ハルフウェイ』を観てきたのだが、何となくアニメな気分を引きずっているので、アニメの話を。
『ミチコとハッチン』は、放映前から資料をいただいていたのだが、「ちょっと俺の手には負えません」と、音楽に詳しいライターに取材をお任せした経緯がある。なので、BSフジで放映が始まってから、ゆるゆると気楽に見ているのだが、やっぱり声優がいい。
大後寿々花は、いかにも子役っぽい口調なのでイマイチだが、真木よう子の投げやりな話し方はイヤでも耳に残る。坂井真紀もまあまあではないだろうか……と思いながら第13話を見ていたら、女子高生みたいな話し方をするキャラが出てきた。エンドクレジットを見たら、何だと、吉高由里子だと!?
090224_04540001あのバカ、いつの間に声優デビューを……と思いながら、もう一度、頭から見返す。でも、吉高だと思って耳をそばだてると、残念、面白くないんだよね。声をつくりすぎ。だけど、「ああ、いつもの吉高ボイスだ」と分かってしまうようでは、作品から浮いてしまっているわけで、それも失敗なんだよね。難しい。
『ミチコとハッチン』はターゲットの分かりづらい作品だが、記号でつくってないところに好感を持っている。これをSF的な世界観で固めて、人気声優だけでキャスティングしたら、もうちょっとターゲットが絞り込まれたと思うんだが、そんな予定調和は面白くない。
『スカイ・クロラ』の時、押井守監督にインタビューしたら「今の女の子の声優の声は、三種類しかない」と言っていた。誌面の都合でカットしたが、確か「元気で可愛いノーマル系、ちょっと冷たい系、かよわい系」、この三つじゃなかったかな。それで、テレビでおなじみの声優には無理だから、菊地凜子を選んだのだという。あれは棒読みなんじゃなくて、そういう演技をさせているだけなんだよ。逆に、アニメに慣れた声優に棒読み演技をさせたら、映画の質感がバラバラになったと思う。
他愛のない裏話だが、『イノセンス』の時、鈴木敏夫プロデューサーは、バトーの声をタレントに演じさせようとした。「いや、大塚明夫でなければダメだ」と反対したのは、押井守だったという。同じ監督でも、作品によって既存の声優がいいと言ったり、無理だと言ったりするわけだ。でも、実際に演技指導するのが音響監督だったりするから、アニメはややこしい。

演技というのは、人間ができる最も原始的な表現なのだから、多種多様な使い方をしていい。受け狙いで引っ張ってきたタレントが、思わぬ好演を見せてくれることもある。
『ミチコとハッチン』に吉高由里子が出てくれたのは嬉しいけど、正直、あんまり面白いキャラではなかった。彼女の演技としては、普段やらないような高度な技術を駆使しているはず。でも、それに見合った効果が出ていたかどうかは別問題。芸の道は厳しい。
映画『ハルフウェイ』には仲里依紗も出ていたけど、『時かけ』では「タレント声優つかうな」とは誰も言わなかったんだよね。仲が無名だったせいだろうか。

今夜の日本テレビ『ギャラクティカ』は午前01時59分より。このドラマの吹き替えは、本当に文句のつけようがない。

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コメント

80年代のヤマト ガンダム辺り、文明を宇宙に拡大させた時点で人間がまだ戦争のようなことをやっているといったいわゆる時勢の常識に酔ったやや偏った価値観から脱却しつつあるように感じます現在は…
SFとかいったものと 戦闘ものを混同したかのような考え方は文学の面から見たSFではちょっとといった視点も存在します
イノセンスや押井作品を私が評価している点はその点にあります ついでに宮崎作品も…

ギャラクティカは未見なのですが 発端が70年代のリメイクから来ている点、戦闘ものでありながら人間ドラマや設定に可能性があるらしいようなので あり かなとはおもいますが
ギャラクティカに影響を受けているらしいアンドロメダというカナダのドラマシリーズのように同一の価値観で後々引っ張っていく現象には賛同しかねます。

結局は現代の価値観は 切り口 といった面で個性を主張する点が多い点は歓迎ものです
そういう意味 観たと言う友人から聞いたギャラクティカの様子は及第点です

それだけに可能性を持った新たなジャンルのコンテンツが次々登場しやすくなっている点は現在の映像界はとてもエキサイティングですね

投稿: hideaki | 2009年2月25日 (水) 23時36分

■hideaki様
『アンドロメダ』という番組は知らなかったのですが、調べてみると確かに旧『宇宙空母ギャラクティカ』を彷彿させますね。

新しいほうの『ギャラクティカ』は、旧作のようなスペースオペラではなく、「SF設定を使った現代劇」だと思っていただくと、よろしいかと思います。
来月から国内放送の始まるシーズン3にいたっては、完全にイラク戦争(アメリカ占領後のイラクにそっくり)です。シーズンを重ねるごとに、どんどんハードな展開になっていくので、目が離せません。

>現在の映像界はとてもエキサイティング

80年代の鬱屈した商業映像の時代からすれば、今は精神的に余裕がある気がします。
昨夜、NHKで放映された『長髪大怪獣ゲハラ』というのも非常に楽しい作品でした(3月3日深夜から再放送されるそうです)。

投稿: 廣田恵介 | 2009年2月26日 (木) 00時32分

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