■ブーマー、来日■
都内某ホテルの一室。ぽっきり折れてしまいそうなほど細い小麦色の足首が、僕の視線2メートル先で、黒いヒールを揺らしている。信じられるか、シャロン・バレリー少尉が目の前に座ってるんだぜ? そう自覚すればするほど緊張は高まり、離れたところに立っている編集者はニヤニヤ笑いをやめようとしない。
日本国内でのみ『ギャラクティカ』の「ヒロイン」と断定されているグレイス・パークのインタビューに行ってきた。僕の緊張とは裏腹に、カメラマン氏は英語であれこれ注文を出しながらシャッターを切りつづけている。カメラマン氏、ノリすぎ。編集者が語る誌面構成が、もうあまりに自分向きなので、嬉しすぎて笑えない。あんまり嬉しいと、人間は無表情になるんだな。知らなかった。
そのまま、新宿バルト9の『ギャラクティカ』上映イベントに移動。
40を越える媒体が詰めかけ、マスコミ席には座ることさえ出来なかった。うわあ……ここまで来たか。「話題になる」「メジャーになる」って、こういうことなのか。それは嬉しいんだけど、地上波版『ギャラクティカ』の主題歌をうたっている人は、明らかにゲストとしてふさわしくなかった。このイベントに登壇した以上、作品が主で、あなたの歌は従なんですよ。200人のファンの前で、主演女優の前で、作品を軽んじるような発言をしちゃいけない。嘘でもいいから、「素晴らしいドラマに曲をつけられて光栄だ」ぐらい言えなくちゃいけない。公の場なんだからさ。
今日も、『ギャラクティカ』が日本テレビで放映されるけど(26時29分より)、僕は主題歌が流れたら、即座にテレビのスイッチを切ります。
……いや、怒っちゃいけないな。なんかこう、楽しいことを考えないとな。
そうそう、中嶋朋子主演版の『あさってDANCE』がDVD化されていない……と書いたが、一部がYouTubeにUPされていた。
どうだ、このイチャつきぶり。この蓮っ葉な中嶋の演技。もお~、くやしいね。「海はナウくないな」と茶化す直前の、嫉妬と寂しさの入り混じった間。この間が、胸をキュンと刺すじゃないか。ああ、憎いほど愛らしい。
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コメント
昨日はお疲れ様でした。吉祥寺の模型屋です。報道陣の多さに、最初「こんなに人気あんの?!」って、思ったんですけど、歌の彼が出てきて、「あー、取材はこっち目的なのかな・・・」なんてちょっと思いました。そんなことは無いと思いたいですが。お仕事がんばってください。
投稿: keyteatoys | 2009年1月20日 (火) 17時33分
取材お疲れ様でした。
でも、ブーマーにリアルで会えるなら疲れなど「どうということは無い!」ですかね。
次は、バリバリヤンキーな(意味違う!)スターバックに来て欲しいですね。
しかし、Gackt とガンダムは幸せな関係だなぁ、とシミジミ思います。
では、記事を楽しみに待ちます。
投稿: DH98 | 2009年1月20日 (火) 20時00分
ニュースで知ったんですけど、トークショーに、出渕さんが来ていたとは…
ベテラン、若手問わず日本の映像作家さんたちが、「ギャラクティカ」に触発されていくといいですね。
>日本国内でのみ『ギャラクティカ』の「ヒロイン」と断定されているグレイス・パーク
日本の視聴者からすると、彼女は「みんな(登場人物・視聴者)のヒロイン」ですね。
ロズリン大統領は、「アダマのヒロイン」。スターバックは劇中最強のヒーロ(笑)といったところでしょうか。
ところで、グレイス・パーク演じるブーマーは、日本の視聴者にとって「エヴァ」の綾波レイですね(笑)
シーズン2は、ブーマー=綾波と重ねる日本視聴者はかなり楽しめるのではないでしょうか。
何せ、〈「綾波」的存在が目の前に現れたら、男たちはいかに接することになるのだろうか〉を、全編を通して様々な形で描いていますから。
「ギャラクティカ」の世界では、ブーマー愛の偏差値で男の度量が測れます(笑)
投稿: ゆるゆる | 2009年1月20日 (火) 21時44分
■keyteatoys様
どうも、吉祥寺の模型屋さん。バイパーをキット化してください!
歌の彼を目当てに来ていた方もいらっしゃったかも知れませんし、それは悪いことではないと思います。ただ、3千通もの応募があったのは、『ギャラクティカ』とグレイス・パークさんの人気のあらわれですよ。
■DH98様
記事は、スゴイことになりそうです。こんなことやるの、僕らだけでしょうから。
スタバが来たら、すごく体力つかいそうですね。メイキング・ビデオを見るかぎり、彼女は劇中のままの性格なので(笑)。
■ゆるゆる様
「ブーマー=綾波レイ」戦略は、実は国内の宣伝会社のほうから公然と押してきたんです。言われてみればそうだな~と気がついて、とても嬉しかったんですよ。
>ロズリン大統領は、「アダマのヒロイン」。
シーズン2を見ていると、ますますそう思えますよね。ロズリン大統領の生命力には、スタバもかなわないんじゃないですか?
綾波的存在といえば、バルター博士と彼の「脳内彼女」がシーズン2で変化していくのが非常に面白いですね。「リア充」のバルター博士が、いかにして真の愛に目覚めるのか……やっぱり、日本人向き(男性オタク向き?)のドラマだと思います。
投稿: 廣田恵介 | 2009年1月21日 (水) 01時05分