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2008年12月17日 (水)

■そして、シネマガールズも3号目■

シネマガールズ Vol.3  発売中
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●女子チーム映画のルーツを探る
ようするに、『がんばっていきまっしょい』に端を発する「女子学生チームがんばる映画」のルーツと魅力をさぐる特集記事です。
『スウィングガールズ』がすべての始まりだと思っている人が大半な気がしますが、あえて『がんばれ!ベアーズ』に遡って、このジャンルのストーリーラインを図解入りで解析しています。

●オレはこの女優と結婚したい!
これはもう、タイトルそのまんま。小泉今日子、原田知世、内田有紀、麻生久美子、永作博美について、とにかく好き放題書いてます。
この仕事は本当に面白くて、メシも食わずトイレにも行かず、8時間座りっぱなしで書いたこともありました。ずーっと女優のことばかり書いていたいです。

それで、このシネマガールズの第2号のときに観た映画が、『檸檬のころ』。この一本から、俺の谷村美月をめぐる旅が始まったのでした。昨日、日本映画専門チャンネルで放送してたので、ひさびさに見てみたよ。
Index1 あいかわらず、谷村美月、ひっでぇ目にあってる。もうひとりのヒロインである榮倉奈々は、めぐりめぐっていい思いをしたと思うのだが、谷村はまず、友達が従妹しかいない。その従妹に出し抜かれ、ウソをつかれ、ついでに失恋もする。谷村のカンチガイな幸福感が頂点に達したのと同時に、彼女は自分がフラれていたことを知る(ここのみ「帰りますわ」と大阪弁になっている点がグー)。
それからの夜が長い。気まずいまま、自分をフッた男と言葉少なに歩く。やっと家に着いたら、従妹の家に届け物を頼まれる。そこで男のカノジョとスレ違う(カノジョを演じるのは波瑠。そりゃ、ファッションモデル相手では谷村もかないませんよ)。つづけて、そのカノジョが従妹と友達だったことを知らされ、ショックをうける。もう、ふんだりけったりだ。
すっかり灯の消えた夜の商店街を、とぼとぼ歩く谷村。ふと、ずっと考えていた歌の歌詞が口をついて出る。その歌は、映画のクライマックスで歌われることになる。
大きく失うと、その分、得るものも大きい。フラれた後の長い長い夜がなければ、彼女は歌の歌詞なんて手に入れられなかったわけだから。この歌は映画の主題歌でもあって、エンドロールで流れるんだけど、ちゃんと作詞が谷村の役名「白田 恵」になっている。これは、音楽ライターを目指していた「白田 恵」が、将来、プロの作詞家になることを暗示しているのかも知れない。
孤独な長い夜を受け止められたか、避けて歩いたかで、人間の値打ちは大きく変わるものなのだ。

翌朝、失恋しながらも詞を書き上げた谷村が、一人で教室で食事するシーンが、また秀逸でね。引きの絵で菓子パンを食べているんだけど、画面の右寄りに座っていて、他の生徒たちの方が大きく画面に映りこんでいる。つまり、谷村が表舞台から降りてしまったこと、自分が主役でなくなったという彼女の諦念を、構図のみでキッチリ表現しているのだ。
こんな丁寧な映画に貢献したんだから、やっぱりもっと人間の役をやらせてあげてくださいよ。映画業界の方々。

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