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2008年7月12日 (土)

■『ポニョ』と『ポニョ』以外のすべて■

アニメージュ 8月号 発売中
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●『崖の上のポニョ』インタビューまとめ×2本
ラジオ「談話室オヤカタ」で、「アニメ誌に書いたことがないライター」と面白がられていた私も、とうとうアニメージュに。と言っても、他の人が聞いたインタビューを、他の人がベタ起こししたものを文字数以内にまとめただけですけどね。献本がなかったら買うつもりだったので、送ってもらえてありがたい。

「――それほどまでのことをしなくてもよさそうなものなのに、あえてそんな工夫がしてあるような代物だからね。しかし、そんなものである以上、他のものでは有りようがなかったわけだ。」(稲垣足穂『放熱器』より)
『崖の上のポニョ』を見て以来、何となくこの辺りの言葉が頭を漂っていた。こうして書き出してみると、やっぱりちょっと違う。でも、「これ以外の方法では、もうつくることが出来ない」というレベルにまで来てしまった作品。
例えばテレビで『ゲド戦記』がやっていたけど、アレンが塔から落ちそうになるカット。「あと百通りぐらいの見せ方があるな」と僕でさえ思ってしまう。つまり、絞り込めてない。
うろおぼえで悪いけど、岡本太郎だったと思う。「色ではない色を塗れ、形ではない形をつくれ」、そういうレベルに『ポニョ』は達している。『トトロ』に「私たち、風になってる」というセリフがあったけど、『ポニョ』はそこをセリフにしない。いきなり視覚化している。
かっきりと、『ポニョ』と『ポニョ』以外の映画、という区分けが頭の中に出来てしまった。ひょっとしたら、意外に通好みの作品になっているのかも知れない。

『魔法遣いに大切なこと』、ますます良い。何たってムーンライダーズだ。「9月の海はクラゲの海」だ。アニメでこの曲が聞けるとは。キャラクターも、みんないい。井上麻里奈のキャラも期待通り。セリフ回しが良かった。
あとは大林宣彦『あした』。ちょっと昔の映画だが、女優を脱がす脱がす。古いほうの『転校生』でも、小林聡美を脱がしてましたけどさ。オッサン、脱がせすぎだろう。椎名亜衣という女優が良かった。映画初出演で、これといって必然性のないヌード。でも、顔が好き。ペ・ドゥナに通じる間抜け顔の美人。宝生舞も良かった。オッサン、嵐のように女優出す。原田知世まで容赦なく出す。もうちょっと、最近のオッサンの映画も見てみるか。
テレビドラマは『ギャラクティカ』以外は見ないたちだが、永作博美のために『四つの嘘』を見る。夜食がカップやきそばってのが不健康でいいね。永作は自分を捨てている。捨てることで、ますます永作になってしまう。そういう女優、表現者が好きだ。

『ポニョ』と『ポニョ』以外のすべて――という考え方をした時、ふっと押井守監督の『勝つために戦え!』の一節が思い出された。「人生にはルーティンすらない、原則もない。全てが例外なんだから。一人一人が違うというのはそのことを言ってるんだから。」
この考えに納得がいくから、俺は映画に点数をつけたり、順位をつけることに嫌悪を感じるのだな。

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