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2008年7月20日 (日)

■時かけの思い出は安酒の香り■

なぜか『時をかける少女』というアニメはキャバクラ嬢と因縁が深く、まず劇場公開時に歌舞080719_17510001伎町で知り合った嬢と観に行った。そのあと、「アニメNewTypeチャンネル」の記事を書くときに編集部からサンプル版DVDをもらい、別の店の嬢に渡した(その時の記事は、けっこうよく書けたと思う→こちら)。
どちらも、「もうこの店には来ない」と決めたとき、決まって『時かけ』が関与している。その「店に来ない」って理由も、単に金が続かないとか飽きたとか、その程度のもんなんだけど……多分、『時かけ』って映画には余白がある。俺は、その余白のなかに、夜の街の安酒と香水の匂いを溶かし込んだ。映画の思い出って、そうやって残っていくんだよ。
特に、歌舞伎町の嬢が「まだ、廣田さんには教えて欲しいことがいっぱいあるのに」と切れ切れに呟いた表情は、今でもはっきり覚えている。俺は泥酔していて、「この映画に、いろいろ教えてもらったろう」という意味のことを言ったはずだ。
しばらくして、その嬢から声優のオーディションを受けるとメールが来た。結果は聞いてない。結果は大事じゃない。何が正しかったかなんて、歳とらないと分からないもんだ。

閑話休題。近頃、何かとご縁のできた徳間書店から「月刊COMICリュウ」が届く。
080719_15540001と言っても、俺が何か書いたわけじゃない。池田憲章さんが「オヤカタ情報局」のページで、先日のラジオの内容を誌上にまとめてくださったのだ。もちろん、取材みたいな形で取り上げられるのは生まれて初めてなので、池田さんには感謝です。
それを読んで思ったけど、キャバクラで遊べて旅行に行けて、貯金も出来ているんだから、やっぱりライター業は正解だったと思う(成功じゃなく正解)。

昨夜の『時かけ』放映で、仲里依紗が顔出ししていたけど、いやはや丸くなったなぁ(『純喫茶磯辺』での仲も、かなりコロコロしているけど)。『時かけ』を「もう一度観たい」と思った最大の理由、それは谷村美月が出ているから。公開当時は谷村の名前さえ知らなかったからな。こうして見直すと、キャラの顔も当時の谷村に似ている。
「作品」、ことに「映画」とは出会ったり別れたり、再会できるところがいい。「人間」とは、なかなかそうはいかないからな。

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