■この空の下で何とかなりゃいい■
アニメーションノート No.09 発売中
●『マクロスF』 22ページ特集 編集・執筆
河森正治、石垣純哉、高倉武史、各メカデザイナーの仕事&インタビュー、江端里沙×高橋裕人対談、佐藤道明サテライト社長インタビュー、そして第一話「デカルチャー・エディション」アクションシーン徹底解析(ぜんぶ3Dだと思ったら大間違いですよ)。河森さん、江端さん、高橋さんの色紙プレゼントまであり。版権イラストはないですが、シェリルのポスターの原画を1ページ大で載せました。
やれるだけのことはやったので、これから半年間盛り上がっていただきたい!
アニカンR-TV 創刊号 東京国際アニメフェアで先行発売
●日本テレビ・中谷俊夫プロデューサー
●フジテレビ・高瀬敦也プロデューサー
それぞれインタビュー。内容は前者が『秘密』『RD 潜脳捜査室』、後者が『図書館戦争』『西洋骨董洋菓子店』の取材。日テレ深夜枠とノイタミナ枠は、深夜アニメの橋頭堡ですね。一向に勢いが落ちないのが頼もしい。
そして、この「アニカンR-TV」は新雑誌ですね。これは番組改変期のみに出るようです。
●アニカンR 004 東京国際アニメフェアで先行発売
●河森正治×寺島拓馬 取材
内容は、『アクエリオン』を振り返って……という対談ですね。収録自体は、昨年暮れの関係者パーティの直前に行いました。放映時に河森監督にインタビューを申し込んでちょうど3年間、大小合わせれば何十という記事を書いてきましたが(連載記事もあったし)、おそらくこれが最後の『アクエリオン』記事でしょう。
僕はアニメ業界に、勝手な好感をいだいているからこういう仕事を続けているんだと思う。原則的に、この業界の人たちは純粋です。「金が欲しいからやってる」という人は、ほとんど見たことない。もっと醜い業界を、いっぱい見てきたのでねぇ……(笑)。
ちっぽけな自尊心のために顔を真っ赤にして怒っちゃう人とかさ。小銭欲しさに、裏で人の企画パクるような人とかさ。既得利権にしがみついて、向上心を捨てちゃった人とかさ。汚水を好む人たちは群れ集まって癒着するし。俺みたいなフリーランスなんかより、まっとうに会社に通っている人の方が、そういう醜い人たちをいっぱい見てきてるんじゃない?
でも、僕の知るアニメ業界は、そうじゃなかった。痛々しいまでに純粋だった。それは現場の人たちだけでなく、たまたまアニメ担当になったメーカーの人たちですらね。イヤイヤやってるとか、こっちの方が儲かるなんて態度の人はいなかった。最低でも、担当作品を愛してはいた。
僕のようなライターは、アニメ業界にいわば寄生しているんだろうし、業界が傾いたら、たちまち食いつめるんだろうけど……そしたらそれで、一緒に倒れてもいいよ(笑)。
自我とか主体性は、仕事に一番大事だとは思う。当事者意識がないと問題が起きたときに対応できないし、この歳になれば野心も必要だ。ただ、そういう仕事人としての態度の真裏で、僕はアニメ業界に片思いしてしまっていることに気がついた。
「この空の下で何とかなりゃいい/でも忘れられないことがいっぱいだ」と鈴木慶一とムーンライダーズは歌う。
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コメント
自分も色紙描いた(描かされた)よ〜。しかも2枚(笑)。いろいろあったけどおつかれさまでした。
投稿: ハム船長 | 2008年3月27日 (木) 06時06分
■ハム船長さま
本当にお疲れ様でした。私も疲れました(笑)。まあ……貴重な体験ではありましたね。
投稿: 廣田恵介 | 2008年3月27日 (木) 07時43分