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2008年1月 2日 (水)

■ペ・ドゥナは第二志望■

元日。TSUTAYAに韓国映画『復讐者に憐れみを』を借りに行ったが、見当たらない。仕事の参考になるかな、と思っていたのに残念だ。
しょうがないので、手近にあった『子猫をお願い』を借りる。理由は、ペ・ドゥナが出ているから。けっこう、「第二志望」というのは人生に大事なことかも知れない。ここで「何でもいいからSFだ」という人もいるだろうし、「とりあえず最新作を」という人もいるだろう。俺の場合は女優。というか、ペ・ドゥナ。「第二志望」には、建前を取り除いた自分のだらしなさ、みっともなさが表れるのではないだろうか。
080102_23270001_2が、観はじめると、あちこちでレコードの針が飛ぶように映像が途切れ途切れになっていく。とうとう、ペ・ドゥナが運河のような場所でタバコを吸っているシーンで、映像はピタリと止まってしまった。
DVDを取り出してみると、盤面に無数の傷が入っていた。

翌日、どんな文句を言ってやろうかと思案しながら、TSUTAYAに向かった。
ところが、TSUTAYAはレンタル代を返してくれない。代わりに何か借りたいものはないのか、と聞いてくる。『子猫をお願い』は、その一点しか在庫がないのだ。俺が未練がましい顔をしていると、「では、盤面を研磨してみます。しかし、この傷では……」。さらに俺が未練がましくカウンターの脇に立っていると、「店内でお待ちください。研磨が終わったら、お呼びしますので」。
こういう時、「じゃあ、第三志望はアレだ」と即答できる? 俺は出来ない。もう、何でもいいから話題作にしようかな、とか、店員に「コレにします」と見せても恥ずかしくない方を意識してしまう。
もうどうしようもなくなって、結局、韓国映画のコーナーに戻ってきて、ぼんやり棚を見ていた。すると、あらぬ場所に『復讐者に憐れみを』を発見。店員が「申し訳ございません、やはり研磨してもダメでした……」と言いに来たのを待ちかねたように、俺は「じゃあ、代わりにコレにします」と『復讐者に憐れみを』を差し出した。

もちろん、仕事の参考に観はじめたので、気持ちは重かった。何しろ、パク・チャヌク監督の復讐三部作全制覇が目的だから。
しばらくすると、画面いっぱいに、あの独特の間抜けた顔の女優が大写しになる。何だ、ペ・ドゥナが出てるんじゃん! しかも、準主役といってもいいぐらい、いっぱい出てくる。ペ・ドゥナは出演時期によっては、どえらく老けて見えるのだが、『復讐者に~』の撮影時はいい感じだ。髪型もいい。『子猫をお願い』より、断然いいじゃん。

こういう偶然を、俺は「ただの偶然」ですますことが出来ない。第二志望までは意識で選択できても、第三志望だけは自分には選べないのだ。こういう時、俺は自分以外の、しかし自分を包含する「世界」に畏怖の念を感じる。

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