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2007年10月29日 (月)

■年末進行■

オークションでーた 発売中
Od
●「ROBO☆ROCK」 塩谷瞬さんインタビュー
●「エクスマキナ」の激レアグッズ

ミュージシャンや俳優が、仕事で使ったものや作品に関するものを提供するオークション情報のムック。角川もいろいろやりますね。

さて、年末進行である。
こんな横なぐりの雨なら、もう傘なんか捨てちまえって感じ。なので、数年ぶりにゲームは買うし、気になっていたアニメも借りる。明日は映画に行っちゃおうかと思っている。そこまで好き勝手をやっても、不思議と仕事は終わっていく。全身ずぶ濡れなんだから、自分でバケツの水かぶっても平気だよ。

借りたアニメは『スターゲイザー』というガンダムSEEDの番外編。国家の枠を超えた深宇宙探査、という時点でかなり好印象。いろんな分野の科学者が集まっている軌道上研究施設、という舞台もいい。「これは、話も設定もスタートレックっぽいなぁ」と思って調べてみたら、ピカード艦長が最初に乗っていた船が「スターゲイザー」なんだそうです。
非常に滋味深い、大人な内容の、中篇アニメ。

ところで、試写状が届いたのは嬉しいのだが。
071029_22410001『プリキュア』はともかく、『シナモン』というのは知らなかった。こういうのが何の前触れもなくポストに入っていると、「ああ、年末進行だなぁ」と思う。さあ、『スターゲイザー』を越えるのは、シナモンかプリキュアか。 

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2007年10月25日 (木)

■内藤ルネさんのこと■

内藤ルネさんが亡くなった。
自伝『すべてを失くして』を編集された方から、わざわざメールで教えていただいた。風邪に臥せっているせいか、ちょっと堪える。この本が出たのが、ほんの二年前。その前後、僕は修善寺の人形美術館へお邪魔して、「フィギュア王」で二回にわたって特集を組んだ。正直に言うと、あの当時はルネさんという方をよく知らずに企画を立て、聞きかじりで訪ねたような気がする。
どういう人なのか理解したのは、『すべてを失くして』を読んでから。耽美的で夢見がちで、生活力がない。人にだまされ、タイトルどおり財産も信頼も失い、それでも復活をとげたルネさんに元気づけられた。あの夏は弥生美術館で個展が開かれていたので、一人で見にいった。たまたまルネさんがいらしていたので、僕は何食わぬ顔でサインを待つ列に加わった。ちゃんと挨拶せねば、と思ったのだ。
「フィギュア王」100号のとき、編集が「やっぱり100号はルネさんに登場してもらおうよ」と言い出し、またも修善寺へ。修善寺ってのが、また寂れた街でね。ついの住家としてはぴったりの場所。ルネさんはひとしきり話されたあと、ヒョイと美術館の裏のアトリエへ引っ込んでしまう。でも、今度の記事はすごく良く書けた。「目の前にルネさんがいるみたいだ」って。

すごくビックリしたのは、「フイギュア王」の表紙のダース・ベイダーをご覧になって、「あら、スター・ウォーズ。クイーン・アミダラが素敵でしたね」なんて言うんだよ(笑)。「えっ、スター・ウォーズなんてご覧になるんですか?」と聞いたら、「いえ、最近は映画館へも行くこともなくて……」。雑誌か何かでご覧になって覚えてたんだろうね。アミダラ女王へ目が行くところはさすがだな、と『すべてを失くして』を読んで納得したのを覚えている。
過去の膨大な仕事に目を通すと、「長らく、ご苦労さまでした」と言ってあげたい。晩年にブレイクしてファンが増えて、もう十分に勤めは果たされたんじゃないだろうか。寂しい死でなくて良かった、とにわかファンの僕は思う。

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2007年10月24日 (水)

■風邪、二週間目■

フィギュア王 117号 発売中
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●映画『ROBO☆ROCK』 発令!! 巨大ロボを起動させよ!
128~129ページに、鬼頭栄作さん造形のロボットのスチール、須賀大観監督インタビューなどを掲載。

しかし、こうやって10日間もブログ更新しなかったのは、それだけ世の中に出るような仕事してなかったってことだよね。こんな病の床にあっても、二日にいっぺんは何かしら依頼が来るし、せっせと原稿も書いてるのに何で?と思ったら、たいていはEX大衆だったりしてね。次の更新も、たぶんEX大衆が発売された頃じゃないかな。それまでに風邪が治ってるといいな。

映画『ROBO☆ROCK』については、以下のトレーラーを参照。11月23日公開!

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2007年10月14日 (日)

■温室、鳥類、ガンプラ■

EX大衆 11月号 15日発売
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●名作アニメ最終回 疾風怒濤のイッキ読みっ! 執筆
『機動戦士Zガンダム』、『ハクション大魔王』、『未来少年コナン』、『銀河鉄道999』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、『無敵超人ザンボット3』、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』、『巨人の星』、『ジャングル大帝 進めレオ!』、『海のトリトン』、『妖怪人間ベム』、『うる星やつら 完結編』、『フランダースの犬』、『ルパン三世』、『パーマン』、『ど根性ガエル』、『宇宙の騎士テッカマン』、『一休さん』、『超時空要塞マクロス』、『新世紀エヴァンゲリオン』
他にも候補はあったんですけど、ソフト化されてない・制作会社に原版がないアニメがチラホラあって、ちょっとびっくり。

●相澤仁美 グラビア
●川村ひかる グラビア 
●伊藤えみ グラビア
●アイドルのキス顔 第14回 川村あんな

以上、ポエム四本執筆。グラビアポエムは、もうだいぶ溜まったよ。「私の詩集」をつくって路上で売れるぐらい。

思うところあって、日曜午後、井の頭自然文化園の温室へ。
071014_14000001放し飼いにされている鳥類の色の鮮やかさに圧倒される。人間の知覚領域をオーバーした色彩。我々はこうして彼らを物理的に閉じ込めることは出来ても、その本質は捕まえられないのではないかと思う。

馬上、枕上、厠上というが、最近はガンプラを組み立ててないと考えが整理できないので、ヨドバシカメラまで足を伸ばしてポイントカードでガンプラを仕入れる。
以前、粘土をいじりながら書き、書いてはいじる……というのをやってみたが、数字さえ追っていけば形になってしまうガンプラの方がいいみたい。  

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2007年10月 6日 (土)

■『ガルダス』に学ぶ■

新宿タイニイ・アリスにて、池の上『狂人教育』観劇。
071005_19280001劇場に客を入れる段取りが下手で、かなり遅れて開演。主演の女優が良かった。他の役者さんたちがもうひとつなので、孤軍奮闘だった。でも、劇場は広くて座席指定してある方がいいです。

さて、さる経由で自主映画『亜空間漂流ガルダス』のDVDを頂戴した。
……もう分かる人にはタイトルで分かるよね? 『メガゾーン』や『バイファム』、その他いろいろ80'sなアニメをミキシングした「プラモ映画」です。「プラモ映画」というのは俺の造語なんだけど、CGではなくて、フルスクラッチした模型をコマ撮りで撮ってるの。「ミニチュア」じゃなくて「プラモ」なんだよ。最初から本物に見せようなんて思ってないわけです。

071006_21280001 (←この爆煙とか、「水に溶かした絵の具」じゃないかなぁ)
ようするに、『ガルダス』はバカのふりをしている。バカのふりをすることに真剣。いや、ちょっと違うな。「自分に出来る上限」を正確に推し量り、その上限ぎりぎりまで頑張っている。
ようするに、「自分のものさし」に対して誠実なんですよ。自分に対してウソをついたら終わりだ、という覚悟が見え隠れする。出てくるロボットもカッコ悪いんだけど、そこがカッコイイ。カッコ良くしたら終わり。洗練したら『ガルダス』じゃない。

ストーリーも素晴らしいよ。監督のフジタタケハル氏、自ら主人公を演じてるよ。もちろん、071006_21430001 主人公は単に女にモテたいためだけにロボットに乗る。ある意味、セカイ系。
(←もう無敵でしょう、このルックス。なぜか「軍服に体を合わせよ!」って言葉を思い出しちゃう。フジタ氏は、おそらくコンプレックスを「武器」に転化したんだよね)
で、基本的に「敵のロボットと苦闘の末に勝利、ラストはヒロインをデートに誘うがフラれる」以上のストーリーはないです。第二話の予告も入ってるけど、だいたい似たような展開みたい。それ以上に凝ったストーリーをつくったら、もう『ガルダス』じゃないんだろうね。潔い。

071006_21450001(←主人公の惚れるヒロイン。『ヤマト』で言うと、スターシャみたいな役どころ。このヒロインをコスプレ系にして、オタクの琴線に触れるルックスにしたのが上手い。女優さんには失礼だけど、コスプレ成分で下駄はかせたっていうか)
じゃあ、『ガルダス』を万人に勧められるかというと、そんなことはまったくなくて(笑)、一度でも「俺の限界はここまでか」と体で感じた人にはピンと来ると思う。

結局、クオリティとか価値ってのは、自分の中にしかないんだ。誰かが答えを持ってるわけじゃない。どんなに曲がっててもねじれててもいいから、「自分のものさし」を持っている人は強い。それを手に入れられない空っぽの人は、簡単に人のつくったものを「クソ」という。

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2007年10月 1日 (月)

■Nothing or go■

アニカンR Vol.8 発売中
Ani_r_3
『劇場版アクエリオン』 寺島拓篤インタビュー

なんとなく、アニカンの仕事はブログで紹介するのをやめていたのですが、何しろ『アクエリオン』で寺島さんですからね。
「フィギュア王」で俺合体の連載やってたとき以来だから、ひさびさの再会でした。

「一人の時間を大事にしよう」と一日の時間割を決めたところで、意外な人から電話がかかってきたり、ライブに呼んでいただいたり。 会場でCDも買ったり。
070929_23020001 I know the way of myself 少しずつ
進化する細胞の群れ
愛の行方さえ見切りつつ
だからこそ最後に笑え 笑え

Nothing or go
Nothing or go

           (COUNTERS 「Nothing or go」)

文章を書く前に、ちょっずつプラモデルを組み立てている。脳が整理整頓されるから。
070924_06210001_2なんか変な模様になってしまったけど、タミヤの恐竜プラモ。この皮膚感は、インジェクションにしてはすごい。肋骨まで浮いてるし。
070926_01430001でも、変な色になってしまったので恐竜プラモは中止。
脳の整理ためにやってるので、悩んでしまったら意味がない。
「悩む」と「考える」は違う。
「立ち止まる」と「歩き続ける」ぐらいの差がある。

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