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2007年8月18日 (土)

■だから、絵が多すぎるって■

今朝の読売新聞を見て驚いたぞ。太宰の『人間失格』の表紙を『DEATH NOTE』の小畑健が描いたら、「6月末の発行以来、約一ヶ月半で7万5000部」だそうで、発行は集英社文庫。
070818_17400001これってふさわしい人選なの?
確かに『人間失格』の主人公は美男という設定だが、こんな薄ら笑いは浮かべない……というか、作り笑いしか出来ず、気を許せる相手の前でだけ憂鬱な素顔を見せるような気弱な人物だろうが。こんな悪の帝王みたいな座り方して、「今に世界を滅ぼしてやるぜ」風にほくそ笑むようなキャラじゃないんだけど。
これじゃ、ルルーシュですよ。

児童文学の表紙がラノベ化している、という話は微笑ましく聞いた。っていうのは、俺は児童文学をバカにしてるから。親や先生から宛がわれた本なんか、バカにしていいに決まってる。そんな児童文学の表紙がラノベ化する裏には、「今こんな絵が流行ってるらしいね? 君たち、絵がついてたら読んでくれるかなぁ?」というあからさまな媚態が感じられる。
(やっぱり大人には、子供に対して一服の絶望を盛ってやるぐらいの老獪さが必要)
児童文学をラノベ風にパッケージ化する連中は、ラノベをなめている。ラノベの中で、イラストと文章がどう作用し合っているかなんて考えたことないんだろう。

そして、『人間失格』に小畑健のイラストを使った集英社、お前らも同罪だ。「もうすぐナツイチのキャンペーンも始まるし、何としても中高校生に売っていかんと…新潮社に勝たんと……中高校生に人気っていうとラノベかな?」って、その程度の動機でしょ。読売の記事によると、集英社文庫編集部は「コミックを読む層が興味を示しているようだ。若い読者に手にとってもらえれば」と語っているという。コミックなら、いまや30代~50代まで読んでるはずなんだが。
お前ら、看板商品であるコミックまでナメとるな。別に太宰にも小畑健にも、格別の思い入れはないんだろ? 『DEATH NOTE』のヒットにあやかりたいってだけだろ。文学もラノベもコミックも、いっしょくたにジューサーにぶち込んだ感じだな。
ラノベやりたきゃ、自社のスーパーダッシュ文庫を頑張ればいいじゃん。角川の牙城を崩す勢いで。

表紙がどんな地味だろうと、読みたいやつは読むんだよ。大人ごときにリードされなくてもな。

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