■結婚<ギャルゲーだった■
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●オレが愛してやまない美少女映画の監督たち
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●長澤まさみDVDレビュー
これは、いい本ですよ。何より、写真が綺麗。デザインもお洒落。ここまで出来がいいと、もうテキストなんか読まなくていいと本気で思う。雑誌とかムックって、そういうもんだよ。女優が綺麗でなんぼでしょ。
でも、『深呼吸の必要』のレビューは、そこそこ面白いはず。
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●映画『スピードマスター』 蒲生麻由インタビュー
自分がスタッフとして参加した映画の取材記事を書くってどうなんだ……と悩んではいけない。大事なのは蒲生さん(とそのファン)であり、『スピードマスター』なのだ。俺の名前より、中身を見てくれ――そういう気持ちになれる仕事が理想なんだと思う。
先週末はTSUTAYAが半額レンタルだったので、ジャック・ニコルソンの映画を何本か借りに行った。いつもの癖でアニメコーナーに立ち寄ったら、放送翌日なのに『時かけ』が全部貸し出し中だったよ。放送を知らずに借りたウッカリさんだけだったら、すべて貸し出しになんかならないよね? 明らかに放送を見た人が翌日、TSUTAYAに走ったわけだ。AmazonのDVD売り上げは3位 (いま見たら9位だった)。
コメント欄にも書いたけど、なんだろうな、このアニメを「ワン・アンド・オンリー」の「自分史上、最高傑作」にランクインさせる衝動的な人たちというのは。かくいう俺も、83年版の『時かけ』の時(高校の頃ね)は何度も映画館に行ったし、関連商品を買いあさったものだが。
そうやって熱中したあと、世の中の広さを知って途方にくれる瞬間は、必ずやってくる。そのためにも衝動的に作品を愛するというのは、必要な行為なのかも知れない。
ふと思い出すのは、同年齢の友人にギャルゲー(『トゥルーラブストーリー』の一番最初のやつ)を貸したときのこと。二人とも30代前半で、友人は彼女と同棲してたはず。そいつは、『TLS』をプレイした瞬間、「俺の失った高校時代が、ここにある!」と叫んだ(と、そいつの彼女から聞いた)。ちなみに、そいつはイケメンで、かなりモテます。ただ、彼は男子校だったから、女の子と下校した思い出なんかなかったらしい。
それを補完してくれたのが『TLS』というわけだ。まあ、とにかく、30歳を過ぎて彼女がいても、ギャルゲーで癒されるヤツはいるわけ。俺なんか、結婚してるときに『True Love Story -Summer Days, and yet... 』を購入、女房の前でプレイして「キモイ」と言わしめたほどだ。
友人の場合はともかくとして、結婚してるくせに高校時代を舞台にしたギャルゲーを買うことに、俺ははっきりと冷たい自覚を感じていた。「今の実生活は、どうも違う」と。「本当の幸せじゃない」と。
フィクションというのは、常に何かの代替物だ。極端なのが『ホーリー・マウンテン』のラスト、「これは映画にすぎない。さらば、ホーリー・マウンテン。現実が待っている」という一言ね。AはBの代わりであり、BはCの代わりである。そして、現実世界だって、代替物でいっぱいなわけだ。俺は結婚生活を「本物じゃない」と感じたからこそ、わざわざギャルゲーというフィクションを必要としたのだ。
そうやって、「もう代わりのない本物」に行き当たるまで、この旅は終わらないんだろうね。
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