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2007年4月 1日 (日)

■大人の事情■

もうオープンまで10日を切ったから、発表しちゃいますか。
Index 最近、ラジオだゲームだとお騒がせの『メガゾーン23』ですが、公式サイトを制作中です(写真はトップページのテスト版です)。オープンは10日ごろなので、近くなったら、また告知します。内容は無印とPART Ⅱのストーリーやメカ紹介など、基本的なものですね。「マニューバ・ブック」が、すでに『メガゾーン』を見た人に向けたものだったので、公式サイトは未見の人が興味をもてるように心がけました。サイトのオープンと同時に5月13日に新宿ロフトプラスワンで開催されるイベント「メガゾーン23 リバイブ!」の詳細も明らかに出来るでしょう。
どうして、三流ライターの僕がこんなことをしているかというと、版元のひとつである株式会社えんに「マニューバ・ブック」での働きを認められ、外部スタッフとして携わることになったからです。
やっぱり、信頼は仕事の成果、カタチで勝ち取るもの。それがプロの世界です。

昨夜、私自らが告知したラジオが、ようやく終了してくれたんですが……ラジオに関しては、ああもズタズタのボロボロになるとは誰も予想してなかった。当時は、僕も「意見を聞きたい」と呼ばれていっただけだったし、その時点でゲームの内容はガッチリ決まってしまっていた。ゲームに関しては僕はノータッチ。
ただ、ラジオが迷走するうち、僕は『メガゾーン』に関しては原理主義者になろうと決めた。博物館の館長になろう、と。
そして、このラジオとゲームのおかげで「なかったこと」にされかねない『メガゾーン23 Cap020 PARTⅡ』に、じわじわと愛着がわいてくるのを感じた。だって、あの『PARTⅡ』をなかったことにするぐらいなら、あれに匹敵するアイデアと情熱と才能を持ってこなけりゃダメでしょう? それが出来ないのであれば、「なかったこと」になんかしてはいけない。

普通、まがりなりにも関係者の端くれになった人間は、ここまで書きはしませんよ。立場としてはラジオを擁護し、ゲームを応援するべき。……でも、それって慣習に過ぎないでしょ? なんで本音を隠す? 80年代のアニメって「大人の事情」に反抗してたよね? 『ガンダム』だって、企画自体が玩具メーカーへのカウンターでしょ。前にも書いたけど、80年代のアニメは、憤激が創作の土壌になっていた。それを「昔話」にするんなら、何のために俺たちは周囲の白い目に耐えながらアニメに熱中してたんだ?
今こそ思い出そう、あの時代、あの作品から「何を」学んだかを。 

そんなわけで、若い世代は俺たちのしがらみも怒りも気にせず、どんどんアニメを消費してください。夏の『コードギアス』完結編は、オジサンたちも楽しみにしています(笑)。
その一方で、作品を腐敗させない博物館主のような役割も引き受ける。新しい動きに柔軟に対応しながら、古き良き作品を腐らせないように頑張るべし。未来と過去の両方を同時に見られるのは、僕らオッサンだけなんでね。
とりあえず、『メガゾーン』の公式サイトとイベントは、楽しみに待っていてください。「メガゾーンってアニメ、最後はグズグズになって終わっちゃったね」なんて、絶対に言わさないように頑張ります。

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コメント

公式サイト、楽しみにしています。
幼少の頃に
「自分達の宇宙はもっと大きい宇宙の中にある
玩具箱の中にある小さな存在に過ぎないのかも」と
思い込んでいた自分にはメガゾーン23は衝撃的でした。

パート2に関してはメガゾーン23復活祭で
板野監督ご自身が何年経っても
心から愛されている事を知って
自分も同じ作品を愛している事に誇りを持ちました。

今回のラジオドラマを立ち上げた人達が
何年経っても自分が作った作品を良い意味で
思い返せるかは強い疑問が残りますが
公式サイト立ち上げでメガゾーン23が
良い方向へ航行を続ける事を祈ります。

投稿: 正太 | 2007年4月 1日 (日) 20時28分

■正太さま
いつもありがとうございます。大変、励みになります。

>「自分達の宇宙はもっと大きい宇宙の中にある
>玩具箱の中にある小さな存在に過ぎないのかも」

普遍的なテーマですよね。
『メガゾーン』って、俗っぽいモチーフを大量に配して、
「存在とはなにか」という哲学的テーマに挑んだんです。
『PARTⅡ』はグッとメッセージ性が強くなりましたが、
板野監督の情熱が全力でほとばしっているんですよね。

ぶっちゃけ、マニューバ・ブックも公式サイトもイベントも、
一種の「防波堤」なんです。
ラジオやゲームがNGだった人たちの心の拠り所にしたいのです。
一部で、新作アニメ企画がゲームになった、という説がありますが、
それは全く違います。ゲームはゲーム会社さんがつくったものです。

投稿: 廣田恵介 | 2007年4月 1日 (日) 21時02分

 私はゲーム業界に属するものとして、非常に
嘆かわしく思います。
 自分が手がける事が出来れば、こんな事には
しないのに・・・と思うことが多々あります。

 今の自分には、何の力もありませんが・・・。

投稿: YJR | 2007年4月 2日 (月) 04時30分

■YJR様
ゲーム業界の方なら、ユーザーが見逃してしまうような
細かい部分も気になるでしょうし、なおさら無念でしょう。
ただ、ゲームに関しては僕のところにロクに情報が
入ってきません。理由は分かりません。
なので、応援のしようもないのですよ。
こういう不透明な部分をどんどんクリアにしていきたい。

>今の自分には、何の力もありませんが・・・。

今の版元だったら、ユーザーさんの声を拾ってくれますよ。
僕らがやる気を失ってしまったら、そこで終わりです。

投稿: 廣田恵介 | 2007年4月 2日 (月) 13時53分

 ゲームの設定を、仮に公式のものとしてしまうと
「今が一番いい時代だって気がするだけ・・・」という
台詞に託された、根の深い部分まで否定されてしまう
ように思えます。
 この台詞はラストシーンと同じ意味を持っているはず
のものと考えています。もし仮に新設定が公式なら
なんて薄っぺらな台詞になってしまう事でしょう・・・。

 まだ限られた情報しか得ていないので、考え過ぎかも
しれませんが、この作品の礎となるところにまで手を
加えてしまう事がどれほど恐ろしい事か・・・。

投稿: YJR | 2007年4月 2日 (月) 16時28分

■YJR様
ゲームはまだ発売前だし、夏に向けて改訂中のようです。
だから、ゲーム性といった部分までは否定できないですね。

>この台詞はラストシーンと同じ意味を持っているはず
>のものと考えています。

同感です。あの作品が徹底的に「今」を描いた意味・意義は、
あの台詞に集約されていますよね。
もっと言うなら、バブル前夜のあの時代が舞台でないと、
時代設定そのものが意味を為さなくなってきます。

ただ、ゲームの設定はゲーム内のことだけですので、
アニメの本編が改変されることは絶対にあり得ませんよ。
(そもそもアニメでは「1986年」なんて一言も言ってないですし)

投稿: 廣田恵介 | 2007年4月 2日 (月) 20時20分

公式サイトのOPENをスゴく心待ちしています!!

今まで自分の中で一番大事にしていた作品をまた新たなカタチで見る事が出来るなんて!!!(*^o^*)

「マニューバブック」も今までのムックと違い、コメント一つとっても共感出来て、星山さんの脚本を引用したりと、好きな人が作ったんだな~と充実な一冊です。(^_^)v
一般発売も買いですよ。
イベントも時間が合えば行ける!!と勝手に思い込んでました。参加資格を得られるかどうかもまだ分からないのに先走ってました。
それだけ嬉しいお知らせだったんです!!

投稿: めが | 2007年4月 5日 (木) 23時08分

■めが様
書き込みありがとうございます。
「マニューバ・ブック」は絶対に「よくあるアニメ・ムック」にはするまい、と
張り切ってつくったんです。
ファンの方に共感していだたけると、本当に嬉しいです。
でも、一般販売はカバーがなくなっただけで中身一緒ですよ。

ムック、ラジオ、ゲーム、サイト、イベントと非常に慌しく、
すべてに私がタッチしているわけではないのですが、
やっぱりファンの方たちを失望させないことが最優先ですね。
イベントは昔のような大規模ではありませんが、プレゼントなど用意しています。

投稿: 廣田恵介 | 2007年4月 6日 (金) 00時41分

気に入れば私は二冊あってもOKなのです!(笑)
「コンプリートBOX」のはそのまま保存用でという事で。
もう一冊は手元に置いていつでも見られるように!

イベントの規模は関係ないと思ってます。
同じ想いの人達が一つになれれば大きさなんてね!!

投稿: めが | 2007年4月 6日 (金) 05時45分

■めが様
考えてみれば、昔はムックの二冊買いとか
普通にやっていましたよね(笑)。
イベントは、お客さんに満足してもらえるよう、
いろいろ骨を折っております。

投稿: 廣田恵介 | 2007年4月 7日 (土) 01時45分

はじめまして。
メガゾーンを検索していたらたどり着きました。
ラジオは聞けないエリアに住んでいるのでストーリーが非常に気になっていたのですが、残念なないようのようですね。ゲームの方も、BOXに付録のDVDをみましたが、非常に残念な内容になってそうでつらいです。でも、買ってしまうとおもいますが。

メガゾーンは、僕が中学生の時の作品で、ビデオ発売日当日に大金を払って購入しました。握手会等も頻繁に出没し、宮里久美を追っかけまわしていた日々が思い出されます。
それだけに、思い入れが強く、また人生のバイブルにもなっています。
無印の、大局を見てどうにかしようと冷静に考える大人と内輪の日常を大切に考え突っ走る青年との衝突、プロと素人との力の差という現実、どれもが人生の糧になっています。
パート2の、仲間の大切さ、自分のミスを責任を負いながら何とかしようとする大人、そして、反抗しているだけではなにも始まらず、自分が思った理想の大人になって世の中を変えていけばいいというメッセージ。今でもときどきDVDをみて振り返ります。自分はどうかな?と。
パート3は割愛。
SFでありながら、ひとつの青春群像を描いているのがメガゾーンという作品だと僕は思っています。
時代が過ぎ、オタク文化にのった商業主義の作品に変貌していくのは仕方の無いことかと思いつつ、今だからこそ、発売当時のような若者が共感することの出来る、そして自分を考えることの出来るような作品として、続編が出来ていくことを望んでいます。

マニューバブック読みました。非常にいい内容でした。メガゾーンという作品を理解している廣田さんに、少しでも今後出てくる作品に対して、熱さを伝えていっていただけるように期待しています。

投稿: 跳丸 | 2007年4月11日 (水) 10時08分

■跳丸さま
はじめまして、書き込みありがとうございます。
ラジオはまだ意見を言えましたが、ゲームには全くタッチしていません。今の若者に売ろうとしたら、ああいう絵になるのかなぁ、という気もしますし、どうなるのかなぁ……と。

>無印の、大局を見てどうにかしようと冷静に考える大
>人と内輪の日常を大切に考え突っ走る青年との衝突、
>プロと素人との力の差という現実、どれもが人生の糧になっています。

あれは、挫折を経験した人間でないと書けないストーリーですよね。社会経験をつめばつむほど、『メガゾーン』はズシリと響いてきます。
美少女とメカ、「空想」のオンパレードでありながら、ストーリーそのものは「実感」にあふれている。そこが語りつくせない魅力だと思います。
PARTⅡは、もう板野節全開で、びしっとストレートに響きますね。

>マニューバブック読みました。非常にいい内容でした。

ありがとうございます。だけど、まだまだ書き足りないですね(笑)。
これは当時のスタッフの方の言葉ですが、「メガゾーンという作品から継承すべきなのは、SF設定じゃなくて“情熱”なんだ」。
とてもよく分かる気がしますね。

ところで、公式サイト、オープンしました。http://www.megazone23.org/

投稿: 廣田恵介 | 2007年4月11日 (水) 20時13分

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