■ただブログに載せたいためだけにフィギュアを買ってみた■
今朝、取材に出かける直前に、いくつか届いた。まず、『ハチクロ』のフィギュア。原作好きが嵩じて、そのグッズを買ったというのは珍しいことだ。しかも、『ハチクロ』は男性キャラクターのほうが圧倒的に好きで、この二人には「萌え」も「惚れ」も感じなかった。
こんな感じで、竹本や森田のフィギュアが出たら、それも買っちゃうかも。 完成度が異常に高い(PVC製なのに、陶磁器のような質感!)のも理由だけど、この漫画を好きだった、という記憶を形にしておきたいというか。はなはだ、陳腐でセンチメンタルな購入動機。
もう一個届いたのが、これ。まあ、これは毎度おなじみというか、一般の人の想像の範疇にある「萌えフィギュア」だよね。これは宣伝用の写真がちょっとポップで、ひょっとしたら海で撮ってるんじゃないかな? 「たかが萌えフィギュアの分際で、なぜかオシャレぶってる」というギャップが好きだな。エロ目当てのマニアから愛されなさそうで。
90年代のはじめ頃だったか、アダルトビデオのパッケージにやけにアートっぽい洒脱なものが増えた時期があって。それに近いものを感じるんだよ。「たかがエロだぜ? アートっぽく撮っても売り上げ変わんねーよ」みたいな。“あきらめ”があるんだ。このフィギュアもそう。「どうせ、脱がせるとか透けてるとかエロ重視のフィギュアは他にあるし、ここいうのもいいじゃん」みたいな。レコジャケっぽいというか。パッケージなんて、ただの透明な箱だし。
レコジャケといえば、「OTAKU×DESIGN」を読んでいてハッとしたけど、渋谷系って空元気だったね。センチメンタルだったと思う。誰もが「バブルが弾けた」と知ったかぶって口にしていた頃のあきらめ感は、嫌いじゃない。
あと、あさのまさひこ氏の『海洋堂マニアックス』も届いたんだ。雑誌に書きながら、これをつくっていたとしたら、化け物だね。ここまで圧倒的な仕事をしておきながら、「たかが、こんなもん」と肩をそびやかせるのが、あさの流。もう内容の好悪は別に、俺は素直に敬服しますけどね。世間には認められないかも知れない(笑)。
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