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2007年2月 8日 (木)

■我が友なる敵■

「廣田さんのブログって、どうしてあんなに攻撃的なんですか?」とある人に言われた。先日の村上隆のくだりのことだろう。
うーん……オタクというのはコンプレックスなんだよね。それをコンプレックスの欠如した村上のごとき人間にとやかく言われたくない。「オタク文化を搾取しているから嫌い」という人が多いと思うけど、あんなヘタクソな作品、搾取のうちに入らないでしょ。だから、それは嫌う理由ではない。ナルミヤの一件を見れば分かるように、品性下劣だから嫌い。
もっとも、「嫌う」からには、相手の中に自分と同じ要素を見つけたから嫌えるわけで、僕と村上の共通点は間違いなくある。我が友なる敵、ってやつだ。

繰り返そう。オタクである、というのはコンプレックスだよ。顔がブサイクとか、対人恐怖とか、服のセンスがないとか、女にモテないとか、女性恐怖とか、高齢童貞とか、欲しくもないオプションがオタクにはごまんと付随してくる。それらの劣等意識とどう格闘するかが、その人間の価値を決めるんだ。
070207_00550001で、先日は「接待で」歌舞伎町のキャバに朝までいたわけですが……接待だからな、接待。翌日、ちゃんと仕事してから取材に出かけましたよ。
俺についた女の子に、「メガゾーン23って知ってる?」と聞いたら、「ああ、エルガイムが流行っていたころのアニメですね」と即答された。
その子には悪いけど、俺はそういう状況は嬉しくはないんだよね。似たような価値観の人と仲良くなっても、予想を超える変化はないと思う。人生がバージョンアップしない。だから、「僕はオタクなので、同じオタクの彼女が欲しい」という考え方には反対。それは「人間関係の手抜き」だと思う。
だから、分かりやすい楽なところへ「直行」すんな、ちょっとは悪あがきしてみろってことだよ。
同じ理由により、彼女もいないような(つくろうと努力すらしなかった)童貞くんがキャバクラに通うのもどうかと思うなぁ……コンプレックスは、たぶん一生埋まらない。コンプレックスを忘れられるに足る「武器」を手にいれればいいんだ。
「武器」を手に入れる方法は、それこそ人それぞれでしょうなぁ。

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コメント

オタクはコンプレックス……たしかに、そうかもしれません。でもコンプレックスって、じつは最大の「武器」になるかも。私の場合、「オレは女に持てないし、カッコ悪い。しかもオタクだ。でも、だからどうした!」って開き直ってから世界が広がったかも。

編集記者としてこの世界に入った時に、クルマみたいな非オタク分野に「オタクキャラのオレ」を持ち込んでみたんですが、以外にこれが成功だったみたいです。それでキャラを覚えてくれた人も多かったですし、フリーになってからも私のキャラを評価してくれて、仕事を回してくれる人が少しずつ増えております。今後のことはわかりませんが、これが私の「武器」なのかな……と思う今日この頃です。


>>「僕はオタクなので、同じオタクの彼女が欲しい」

そんなことを言っている人にはオタクの彼女はできないでしょうねw 私が好きな(恋愛関係云々ではなく人間として)女の子は超オタクですけど、頭も良いし、多方面に才能があるし、さらに観察眼が鋭く、人を見る目が厳しいです。

彼女と話をしたり、一緒に仕事をしたりするのはガチンコ勝負。手抜きなんて一切できません。

オタク女子……とくに腐女子ではない男性ジャンルの趣味に入って来れる娘は強いです。一見、似たような価値観を持つように見えてまったく異質ですよ。ラクができると思ってナメきった態度で近付くと痛い目に遭います。

投稿: ドラゴン山崎 | 2007年2月 9日 (金) 01時48分

■ドラゴン山崎様
まず、コンプレックスというのは、その人の内面の問題でもあるけど、他人が介在するから「劣等」意識になるわけですよね。
つまり、コンプレックスは社会性の問題であって、自分ひとりでは解決できないはずなんです。
ただ、30歳を過ぎたあたりで、たいていのコンプレックスは山崎さんの仰る「開き直り」によって回避はできます。良くも悪くも、諦めがつくんですよ。
どうも僕は、それが出来なかったらしいのですが(笑)

僕が言っている「武器」というのは、その本人がコンプレックスを忘れられるほど強ければ(それが唯一絶対の条件です)、何でもいいと思っています。
ですから、山崎さんが「これこそ、俺の最強の武器である」と自負できるものであれば、それが武器なのでしょう。人それぞれ、武器の種類や性質は違っていて当たり前ですしね。

ただ、「オタク女子でも頭が良くて、才能のある人はいる」というのは、ちょっと論理のすり替えに聞こえてしまうなぁ……
(山崎さんのご友人がどうの、という意味ではありません。念のため)

投稿: 廣田恵介 | 2007年2月 9日 (金) 06時48分

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