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2007年1月23日 (火)

■放蕩一夜■

フィギュア王 No.108 明日発売!
108
●Toy's NEW ARRIVAL 執筆
●ピュグマリオンの小部屋 構成・執筆

昨夜。
高円寺のアニメ会社から原画と絵コンテなどをお借りして、その足で歌舞伎町ロフトプラスワンへ行く。 『アクエリオン』新年会の取材である。僕のみアルコール禁止を厳命されていたので、中ジョッキをぐいぐいやっている編集長の横で、ウーロン茶をすすっていた。
僕があまりに辛そうにしていたためか、イベントが終わるなり、編集長が「飲みに行こうよ」と誘ってくれて、僕らだけ打ち上げに出席せずに居酒屋へ(打ち上げでもアルコール禁止だったため)。
空気が変わったのは、刺身の特盛りが運ばれてきた時である。普通の居酒屋の女給のくせして、ものごっついキャバ嬢っぽい。僕も編集長も「お店、何時からですか? 指名料、いくら?」と、うっかり聞きそうになってしまったほどだ。さすが歌舞伎町。

なんとなく、そのまま家に帰るのもアホらしくなり、何ヶ月ぶりかで雨女さんの店(もちろんキャバクラです)に行った。最近、Aガール化が進んでいるとかで、コスプレ写真を見せてくれた。別にオタクになってもいいけどさ…」と僕は額にしわを寄せて説教をはじめた。「ボロボロになるまで恋愛したことあるか? 大声で泣くぐらい人を好きになったことないだろ?」 いま書いてても十分に恥ずかしいが、オタクには恋愛落伍者が多いので、あえて言う。しかも不戦敗の分際で、「現実の女なんか興味ねーよ!」とほざいている童貞ばっか。負け惜しみは、戦ってから言うもんだ。
なんでこんなに「まず恋愛すべき」と力説するかというと、耐性がつくから。生きていくうえでは、しょぼいプライドや屁理屈を一気にぶっ壊される瞬間がある。若いころに恋愛でボロボロになってれば、「傷つく」などという言葉を30過ぎてから吐かずにすむ。ようするに、強くなる。それが、恋愛のたったひとつの効力だ。
オタクは、頑固で傷つきやすい人が多い。だから、コスプレという防護服が必要になるのだ。「キャラ」で本当の自分をコートせねばならなくなる。少なくとも、俺は雨女さんにそうなって欲しくなかった。さっさと恋愛しろ。以上。

070123_03290001僕は珍しく閉店前に店を出て、駅の北口へ走って朝までやっている店を探した。
アロワナを飼っている店しか開いてなかった。閉店時間が近いせいか、どの女の子も疲れていた。たいした店ではなかったが、この気だるい雰囲気に、たまらない親しみを感じる。酒と香水の匂いが、昨日と今日の境を曖昧にしていく……。こういうムードで、「そろそろ就職活動はじめるんですよ~」などと日常的な話をされると、ひどく白ける。

僕は南口に走って戻り、雨女さんを焼肉に誘った(まだ説教がし足りなかったのかも知れない)。アフター御用達、という感じの早朝の焼き肉屋には、かすかな優越感を襟元あたりに漂070123_05400001わせた客と嬢が杯を交わしている。僕と雨女さんには、とてもそんなトキメキも下心もなかったのだが、別れ際、彼女は僕にキウイをひとつ握らせた。店の子が分けてくれたのだという。
何だか、こういう「ポイントづくり」だけは、やけにうまい人なのだ。いやでも印象に残るような演出を残していく。

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