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2006年12月 3日 (日)

■感傷の何が悪いんだよ■

何とか仕事一区切りさせて、「美少女フィギュアコンベンション」というのに行ってみた。
061203_12430001ある出版業界の人に「オタクの人って服装が黒々してませんか?」と言われたので注意してみると、ああ、確かに……一人だけこざっぱりした格好の客がいたので近くによってみたら、ポールスチュアートの紙袋を持ってた。銀座から直行だとしたら、ちょっと粋だね。

さて。仕事を後回しにし、眠い目をこすってアニメを見続けるなんて何年ぶりだろう? 確かに『アクエリオン』にも熱中したんだけど、今回はのめり込み方が度を越している。『ゼーガペイン』だ。画面の前で声を出して泣いたのなんて、何年ぶりだろう。
多分、この物語のベースにセンチメンタリズムがあるから好きなんだろうと思うけど、ついに主人公が「感傷の何が悪いんだよ」と言い切ってしまう。……確信犯だったのね。
「平和を守る」って、ロボットアニメのテーゼじゃないですか。『ゼーガ』も「かけがえのない」「俺たちの」「平和な暮らし」を守る話なんだけど……その「俺たち」の「平和」が全て虚構なんだよ。「かけがえのない」もへったくれも、もう滅んだ世界の話なんだよ。
061203_02420001(←こんな小さいディスクの中に、こんな凄い話が入ってるなんて…)
セカイ系というのは退行以外の何物でもないと思う。客観世界を放棄する、という開き直りだから。『ゼーガ』は、そこから先を描く。「進化型セカイ系」だ。主観世界を維持するために客観世界に責任を持たざるを得ないような知的な構造になっている。 かつては、このような物語を「SF」と呼んだ。
『ゼーガ』は、アニメではなくSFなんだよ。仮想現実を描くわけだから、絵に凝りすぎると瑣末なことが気になる。だから、絵はこれぐらい淡白でいいんだよ。ただ、0.5秒で好悪が決定されてしまう2006年のアニメ界では不利だったのかも知れない。日常パートの美術を新海誠にやらせれば……とも思ったが、セカイ系ってのは「SF」未満で足踏みする表現だから、実は合わない。
今は「プロセス」を省いて楽しめるアニメの時代だね。『コードギアス』の「全力で見逃せ!」は一発芸としては面白い。番組を観てなくても共有できる。でも、一歩一歩、たった一人で階段を昇っていくような「プロセス」の面白さが『ゼーガ』には残っていた。それが嬉しくてね。 

イベントがやや空振りだったので、最近届いたフィギュアでも。
Ca270072これ、蛍光灯の下だと彩色に何のメリハリもなくてさ。 今、フィギュアを写真に撮らない人っていないから、ひょっとしてライティングを意識して大味にしているのか?
そこまで考えてるとしたら、たいしたものだけど。
(この写真は窓からの自然光のみで撮影)

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