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2006年11月19日 (日)

■映像は所有できない■

そろそろ、『須賀大観復活記念謝恩祭』用のコメント撮影も終わりかなあ……と思いはじめた矢先、なんと須賀監督のもとに田中圭さんからのビデオコメントが到着!
田中圭さんといえば、『恋文日和』の一編『雪に咲く花』の! ということは、今回のイベントでは過去の作品についても語られる、と思ってください。年末ぐらいに、一度きっちり情報まとめないとね……

さて、ひさびさにアニメのことでも書きますか。
061118_23580001ダウンロード販売で買った『夏の記憶』という自主制作アニメ。 こういうものは、アタリかハズレかなんてケチなことは考えずに、とにかく買う。観たいときに買う。
で、中身は映像データ(画面はすごくちっちゃい)のほかに、pdfファイルでメイキングブックが付いている。どちらかというと、そのメイキングの方がメインではないか……というか、メイキング込みでひとつの作品、といえそうだ。しかも、高画質・大画面で観たかったらCD-ROM版を格安で買えるので、そっちを買って欲しいと最終ページに書いてある。つまり、ダウンロード版は安くて早い分、画質は低い(ので、本意ではないと制作者が認めてしまっている)。まあ、体験版みたいなもんだろうか。有料だけど。
20年前、中身も分からずに1万円以上払って買ったOVAが映画館で上映される悔しさは、これに近いものがあったのかも知れない。

僕は意地でも『夏の記憶』のCD-ROM版は買わないけど、気に入った映像はいつでも見られる状況にはしておきたい方だ。GLAYの『サバイバル』 なんかも、つい最近になって古本屋で買ったし。
061119_04550001でも、映像というのは機械がないと再生できないから、本を所有するのと映像ソフトを所有するのとは違う。「映像は所有できない」。意外と、みんな本能的にそこに気がついているんじゃないか……だから、高額なアニメのDVDにはフィギュアが付いたり、絵コンテが付いたり、「所有できるもの」でマニアを納得させる必要があるんじゃないだろうか。
だって、ガンダムのDVDですら1,500円相当のオモチャが付くんだよ? それって「所有感」を強化するツールでしょう?
僕がうっかり買ってしまった『夏の記憶』は、いつでも削除できる状態でPCの中に「ある」。それはやっぱり、「持っている」こととは違う。PCという機械に、『夏の記憶』が憑依したような感触。だから、やっぱり映像、映画というのは彼岸のメディアという気がするね。来年、『ガンヘッド』がDVDになるけど、それは『ガンヘッド』がお墓に入るってことでもあるんだ。僕らが手に出来るのは「ガンヘッドのDVD」であって、『ガンヘッド』という作品そのものじゃない。

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