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2006年10月27日 (金)

■全員偽善者です■

シャア名言集みたいな本なら、かつて俺も書いたけど、今更ながらゾーンダイクに酔う。
061027_04390001「きみたちの世界。こんな世界を私は認めない。絶対に。NOだ」
「私も今のきみのような感情に駆り立てられたことがあった。なぜ、と問いかけた。正体の見えぬものに向かって。だが、後に残ったものは虚無と嫌悪。私もやつらと同じだ。己への嫌悪。NOだ」

『青の6号』を最終巻から順に観ていく。確信犯的なアンチ・クライマックスの構造が見えて、実に味わい深いよ。

所用で中野まで行くと、風邪のぶり返しでフラフラとなる。ブロードウェイ二階の「こいけ」でスタミナ定食を注文し、栄養ドリンクを買ってTSUTAYAに寄って帰宅。
061027_03400001(←うっかり買ってしまったショップ限定カラー。何のキャラか知らないが、やはりモノトーンは難しい。色が造形の硬さを強調する結果になってしまった。胸のリボンなんて、でっかい蛾がとまってるみたいだよ)
さて、こんなフィギュアに囲まれて、来年40歳になる童貞じゃないけどバツイチの俺が観なくてはならないDVDときたら、『40歳の童貞男』しかないじゃないか。ちなみに、あれだけ話題になったくせにTSUTAYAでは一枚も借りられていなかった。

先日、うっかり「高齢童貞が後押しした」などと書いてしまったが……これ、みうらじゅんが特別宣伝プロデューサーなんだ。かなり失望したね。『D.T』の著者が、こんな程度のものを……というか、この映画に「絶賛コメント」を寄せている及川奈央、杉本彩、ダンディ坂野、松村邦洋、小田原ドラゴン、あなた方は全員偽善者です。「別に童貞でもいいじゃないか」と言いたいんだろうけど、高齢童貞は明らかにコンプレックスだろ。だから、それを無理やりに捨てさせるストーリーになってるじゃん。その矛盾に気づけよ。
061027_05170001で、この映画のヒット要因って「こんなタイトルの映画を堂々と観に行っちゃう俺(私)たちって、ちょっと垢抜けてない?」って優越感だろうね。俺も先日閉店した店の子に誘われていたから、危うく“そちら側”へ行くところだった。映画自体は「ヤッちまえば勝ち」という古典的なガハハ映画ですよ。
いざ童貞喪失の段取りになって、「待て、大事なフィギュアが潰れる」「そんな人形の方が私より大事なの?」という『ブリスター!』そっくりのやりとりがあるんだけど、フィギュア好きの情熱のためにプライドまで踏みつけられる『ブリスター!』の(おそらく童貞の)ハサモトくんの圧勝。

俺が童貞だった頃、といえば押井守演出の『ときめきの聖夜』で『うる星やつら』にクラクラになり(押井守演出の、と断るところが姑息だな)……「女千人斬り」を誓ったはずのあたるが、「クリスマスの夜、手をつないで歩く」という童貞ドリームを望んだから一気に感情移入したんだと思う。
061027_13430001でも、それは俺がロマンチストだからであって、童貞だったからじゃない気がする。というより、普通の大人だったら、こんなアニメのことなんか思い出しもしないよ。オタクってのは結婚しようが離婚しようが童貞なんだ、きっと。で、アマゾンのレビューで『ときめきの聖夜』の感想をクリスマス・イヴに書いている人がいるんだけど、なかなか心憎い演出だと思わないか?

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コメント

ブリスター! 

観てみたくなりました。

そっか、廣田さんロマンチストなんですね。そっか♪

投稿: yuki | 2006年10月28日 (土) 11時15分

■yuki様
ああ、『ブリスター!』は、是非とも観てください。
一瞬『ときめきの聖夜』のことかと……

投稿: 廣田恵介 | 2006年10月28日 (土) 14時06分

お久しぶりです。自分も溜めに溜めていたあまりの
萌えフィグ欲しさ熱でわざわざこのためにヤフオク
始めたりしました。気恥ずかしいとかそういう時
じゃないなと。

写真のフィギュアのキャラはカプコンが2年前に出した
(現状)最後のゲーセンの格ゲーのキャラですね。
元々没ゲーに出す筈もそのゲームがポしゃったんで
無理無理に出したという、ちょっといわくつきのキャラ。
なんですが登場したゲームそのものも評判が悪くて、
一瞬でゲーセンから消えてしまったんで…。
そんな事情なんですが、都内で唯一何故かアキバの
ドンキ上階のゲーセンに対戦台があるという2重3重の
皮肉が我々プレイヤーの眼前に広がっている今です。

というか、mixiもやってらしたのですね。

投稿: ぢる | 2006年10月29日 (日) 13時18分

■ぢる様
ご無沙汰です。
mixiはコミュでの情報集め目的ですかね。日記は、ここと共通ですし。

しかし、なかなか数奇な運命をたどったゲームのキャラだったんですねえ。
ゲーセンにはめっきり行かなくなったので、こういう情報は新鮮です。

>気恥ずかしいとかそういう時じゃないなと。

10年後も今のような状況かというと、たぶん萌えフィグは衰退しているでしょうしね。
羞恥心と引き換えに得られるものがあるなら、それは手を出していいと思います。
ただ、周囲にどう思われるかは配慮しないといけませんが(笑)

投稿: 廣田恵介 | 2006年10月29日 (日) 17時59分

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