■人にいえない趣味■
アニカンR Vol.3 発売中!
●『妖奇士』 錦織宏監督 インタビュー
(アニカンFREEの方に掲載されるようです)
●『デスノート』 中谷敏夫プロデューサー インタビュー
●『ギャラクシーエンジェる~ん』 木谷高明ブロッコリー会長 インタビュー
いろいろと勉強になる取材だった。先日、「アニメは数があった方がいい」と書いたけど、現場の人たちは間違っても「2クール放映して、DVDが売れててくれれば終わり」なんて思ってはいないからね。それぞれ志もあれば、戦略もある。ただ、作り手の事情とは関係なく、U局でしか放映してないアニメまで追っかけるのは快感なんじゃない? 放映そのものがレアなわけだから。
『時かけ』があちこちで観られるようになって「いつでも観られるから、もうDVDでいいや」と言っている人がいたんだけど……誰だって、観てない相手に対しては「まだ観てないの? 面白いから、観たほうがいいよ!」と言いたくなるじゃない。相手より先に観られたという優越感は絶対ある。誰だってツウぶりたい。『時かけ』人気は、そんな優越感が後押ししていた部分もあるんじゃないかな。(←『時かけ』を観に行った日、優越感に浸る私。詳しくはグレメカ最新号を参照)
逆に、「僕は『ゲド戦記』はパスします」というのも、ツウっぽく聞こえるんだよね。アニメ観るのにも、そういうスノッブな一面があるということだね。いい時代だ。
そういえば『トップをねらえ!』合体劇場版の試写会が昨日あったのに、日付間違えて行けなかった。他人より早く観て、優越感とともに報告したかったのに……
そんな失意の朝、つい先日注文したばかりのプテラノドンのスカルが届いた。このシリーズは造形が素晴らしいので、次号の「フィギュア王」でガッチリ紹介するよ。動物の骨ってのは、ホントに美しい。
でも、あれですよ。ヘビメタの人たちのドクロ愛好癖とは違うからね。あれは「とりあえず髑髏とか死とか言ってればカッコイイに違いない」っていう免罪符でしょ。耽美なこと言ってりゃ勝ち、背徳的なこと言ってりゃ偉い、みたいなさ。
まあ、俺の中に「萌えフィギュアと恐竜の骨格モデル、両方買ってる自分ってスゴくね?」という優越感がまったくゼロとは言いません。でも、俺が書いてる小説って、恐竜の背中に乗ったおねーちゃんが出てくる。乗馬を習ってたのも、その小説のため。そこまで行けば本物だろう。そんな小説書けなんて、誰からも頼まれてないんだから。
逆を言うと、趣味をホンモノにするためには、そこまで踏み込まないとダメなのかも知れない。
あんまり関係ないけど、昨夜、べろべろに酔っ払って帰って、目が覚めたら、ジョージ・ルーカスの伝記が枕元に。もう俺はルーカスのファンじゃないね。「趣味:ジョージ・ルーカス」って感じ。だって、『スター・ウォーズ』本編より、メイキングでルーカスが右往左往してる姿を見てる方が楽しいもん。
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