■岬洋子の前髪■
三日連続で締め切りが続くという事態に見舞われている。次の締め切りまで24時間。次号のEX大衆は面白いことになりそう。いやー、こんなに見てないアニメがあるとは知らなかった。それで、今回はネットの助けを借りたわけだけど……いいね、岬洋子! 今すぐ萌えたい人は検索してオープニングを見てごらん(どこで見られる、とまでは言いません)。ひさびさにこう、形と色と動きにときめきを感じたね。これが少年だったり老人だったりしたら、ぜんっぜん意味ないよ。俺の脳が「ボーイッシュな女の子だ」と認識するから快感が生まれるわけだよね。そこをすっ飛ばして物事の「テクニック」と「メカニズム」しか見ない人、俺は嫌いだね。
俺は今さっき、グラビア用ポエムを書き終えたばかりだけど、もちろん編集部から渡されたアイドルの写真やプロフを参考に妄想して書くわけ。でも、その妄想の感触ってのはレア(生っぽい)。過去の体験や印象をリミックスしている。
それに比べてどうなんだろう、この岬洋子のカットを描いたアニメーターの妄想の起源、動きのルーツは、「実際に目にした何か」の印象なんだろうか? スタジオの屋上におかっぱの女の子を連れて行って髪の動きを観察したのか? いやいや、まさか。
じゃあ、どうやってこの艶かしさを手で描けたのだろうね?
そういうことを考えると、「たかが二次元、平面の上でのこと」なんて間違っても言えない。先日、ある会話がきっかけで思い出したんだけど、俺は感動した映画(小学6年の時にテレビで見た『ダウンタウン物語』)をコミカライズ、つまり手描きで漫画にしたことがあった。サントラも買ったけど、それは漫画のための資料。感動したら漫画にする、というのが当時の俺には当たり前に感じられた。ビデオなんかないから、ストーリーは思い出して描く。
全国に似たような遊びをやった人が何万人という単位でいるような気がする。もちろん、漫画家になるための鍛錬でも何でもなく、遊びで。
ただ、さっきの岬洋子の前髪の動きを描いたアニメーターは、それを「色っぽく」とか「洒落た感じに」とか狙いをこめてやってるわけだよね。もっと言うと、無から萌えをクリエイトしているわけだよね。フィギュアもそう。イミテイトじゃなくてクリエイト。参照すべき実物がないから。いかんいかん、まだ考えることが沢山あるね。
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