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2006年9月22日 (金)

■豊穣の秋■

アニカン Vol.6  配布中!
Ani920
●ブロッコリー 木谷高明会長インタビュー
ついこないだ「ブロッコリーに行ってくる」と書いたばかりなのに、もう刷りあがったんだ。早いねえ。萌えを長期的視野でビジネス化したのは、ブロッコリーが最初だろう。記事はライトにまとまっていると思うが、萌えビジネス(いや、「美少女特化キャラクタービジネス」と呼ぶべきか、この会社の場合)の底知れなさを体感した取材だった。
で、それをフリーペーパーで書かせてもらえた、というのは非常に幸せだ。俺は木谷会長の人生を垣間見たけど、読者は「ギャラクシーエンジェルの新作、楽しみだな!」と読み捨ててくれればいいんだよ。情報の鮮度が落ちないうちに。

キャラクタービジネスといえば、俺の離婚の契機となった思い出深い雑誌「日経キャラクターズ!」が休刊になってたんだね。知らなかったよ。
060922_03330001創刊準備号から関わっていたから、ちょうど3年ぐらいの付き合いか。最初の頃は、手探りで何でも取材していく現場主義に共感していたけど、どんどんタイアップが多くなっていってね。ガンプラ特集なんて苦心惨憺して一人で書いたのに、表4にアッガイの広告がドーンと載っていて「俺はバンダイの太鼓持ちか」と赤面したものよ。いや、広告なら広告だと最初に言ってくれれば割り切って仕事できたんだ。
お世話になった方々には頭が上がらないけど、そりゃ休刊にもなりますよ。キャラビズを追っていくはずがキャラビズそのものをやり始めたら、もうメディアとしての主張を放棄したも同然。ボトムズの別冊を拝見したけど、もう乾いた笑いしか出ない。「ボトムズ・アライヴ」と並べると俺の言いたいことが分かると思う。つまり、作品ごとにムックのつくり方は変わるはずで、読者はそこを厳しく見極めて、無駄なお金を使わないでほしい。
それは立体物を買うのでも同じ。ボトムズのプラモは、ガンプラの箱の中には入らないんだよね。そんな製品が出たとしたら、たとえ数百円でも買っちゃダメよ。

昨日、ちょっと岬洋子のことを書いたけど、あれは『ゴーダム』を見ろって意味じゃなくてね。興味を持った人間なら、たとえ止めても調べるんだよ。「古いアニメなんか見なくていい」というのは黙っていても発掘する若い人がいるから。忘れちゃいけないのは、『ハルヒ』もTYPE-MOONもいずれは考古学になるってことだ。だから、今の人間は今を精一杯盛り上げよう。ああ、そろそろ王子バー行きてぇな……

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コメント

>>日経キャラクターズ!
 自分も最近知りました。アニメやゲームや漫画が好きな人が、さらなる視野を広げるためにもこういう雑誌は非常に大事で、必要不可欠なものと思っていただけに残念です。
 ただ私見で申し訳ないのですが初めの頃と最後の頃とでは若干コンセプトが変わってきたと言う感じはしていました。初期の頃に取り上げていたビジネス面からものを見ると言う部分が薄れているんじゃないか・・・・と言う感じはありました。
 ただこれで「御取潰」と言うのは本当に惜しいので半年に一度とかのペースで復活して欲しいものです

投稿: セクター | 2006年9月26日 (火) 10時33分

■セクター様
まあ、雑誌には寿命というものがありまして、
日経キャラクターズ!は使命を全うしたと僕は思います。

もうキャラクタービジネス界全体を把握することに意義が
なくなったんだと思います。
あるいは、把握した瞬間が「終わり」だったのかも知れないし。

初代編集長の「なんか面白いネタないですか?」という
弾んだ声がいまだに忘れられなくてね。
ああいうスタンスだったら、細々と続いていたのかも知れません。

投稿: 廣田恵介 | 2006年9月26日 (火) 15時40分

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