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2006年9月 4日 (月)

■吹きさらしの夕陽のドックで■

劇団四季「ライオンキング」を観てきた。こんな立派なミュージカルになったんだから、もういい加減にジャングル大帝のパクリだとか言わなくてもいいんじゃないの? (隣席の人たちが話してたもんで)
060903_16090001 もちろん、ストーリーは陳腐で様式的なんだけど、表現の本質というのはストーリーではないからね。ありとあらゆる方法で、それこそ『ダーククリスタル』そっくりな方法まで使って、人間が動物を演じているという原始的な部分がいいんだよ。人間SFXだからさ。中休みが終わった直後に、観客席に鳥を舞わせるんだけど、それすら人間がやっている(しかも歌いながら)。あれは抽象的で祝祭的で、言葉に出来ないほど美しかった。
ある種の作品の「ネタ」は、コンセプトだったり発想だったりするのだよ。だから、ストーリーを書いているからといって「ネタバレ注意」と警告をうながすバカは、作品に個体差があることが分かってない。
もっと言うなら、人間に個体差があるなんてことすら分かってないんだろうね。プロのレビュアーですら誇らしげに「ネタバレ注意」なんて書いてるんだから、まったく頭が痛い。

いつもの雨女さんと観劇したので、そのまま日の出埠頭まで歩き、約10年ぶりに水上バスで浅草に行った。
060903_17070001 川から見る東京は美しかったが、隅田川というだけで『ゴジラ』を思い出してしまう俺は「オタク脳」だと思った。結局、女の子が目の前にいようが何だろうが、連想パターンが特撮やアニメに直結してしまうのがオタクじゃないかと思う。東京の川だったら『パトレイバー』のロケハンだ、とか。
俺は、オタク脳を武器に仕事しているんだと思った。ただ、オタク的連想をぺらぺら口にしてしまうのは、オタク脳を制御しきれてない。それはルックスとか関係ないんだよ。自律性の問題。その場の空気を読んで、不要なオタク知識を口にしないですむならば、あなたはオタクではありません。
船の後ろの座席では、おそらくお台場で遊んできたであろう女の子たちがクタクタに疲れて眠っていた。

夕方だったので、店じまいの始まった浅草寺の縁日と神谷バーを回って、吉祥寺に帰った。
060903_17420001 行きたい店は、どこも貸切や閉店だったので、初めて雨女さんと行った店で夕食をとった。そういえば、4ヶ月前に『ライオンキング』を観に行こう、と誘って、日にちまで覚えていてくれたのはこの人だけだった。「一応、約束は果たしたんだな」としんみりした気分になった。
ちょうど、夏も終わりだし。そういや、雨女は雨を降らさなかった。

で、その後、彼女の友達も呼んでカラオケに行ったんですけど。
060904_03510001 ←こんなの歌うんだよ、雨女さん。放送中は、まだ小学生だったらしいから、当然か(俺は社会人だったけど)。
俺は女の子に『ラムのラブソング』を無理やり歌わせるという癖があるんだけど、オタク脳の使いどころには、くれぐれも注意。
ともあれ、夏は終わった。 

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コメント

>ジャングル大帝のパクリだとか
>言わなくてもいいんじゃないの?
そうだよなぁ、だいたい「ジャングル大帝」だって「バンビ」じゃん?
パクリとかそういう次元の話じゃないんだよなあ。

投稿: ナベ | 2006年9月 5日 (火) 02時09分

■ナベ様
だいたい貴種流離譚なんて、昔から腐るほどあるじゃない。
「今は情報過多なので、真のオリジナルは成立し得ない」と
言い訳する作り手もみっともないが、鬼の首でもとったように
「●●は××のパクリ」と指摘するマニアも狭量だよね。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/784896.html
↑これとか。「だから、どうかしましたか?」と言いたい。
自分はどう思ったのか、どう見たのかという当事者意識がないんだよ。

投稿: 廣田恵介 | 2006年9月 5日 (火) 09時55分

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