■萌えとミリタリー■
先日は当blogの訪問者の検索キーワードを載せたので、今日は俺が仕事中にGoogleで使った検索キーワードを晒します。「マヤ、恐ろしい子」「養老」「ガーリー」「少女革命ウテナ」「呼び慕う」「2ちゃんねる」「死んで花実が咲くものか」「カルネアデス計画」「孤立した小戦隊」「エーテル宇宙」「トップ コーチ」「フランス映画 女優」「映画 砂の城 小便」……だいたい、いま何のアニメについて書いているのか分かりましたか? 「トップ コーチ」というのは、恥ずかしながらキャラ名をド忘れしたようですね。
閑話休題。先日は萌えフィギュアを保護したい、と書いておきながら発売中のフィギュア雑誌を見て、あわてて撤回した。その時の俺の心理というのは「雨の中、捨てられていた子猫をひろって育てようかと思案していたら、目の前に大きな猫屋敷があって、その中では太ったオバチャンが病気や怪我の猫を百匹ぐらい、手当てもせずに飼っていた」、まあそんな感じであった。
萌えだけが差別される、という問題は根が深く、俺がそれを意識したのはホビージャパン誌の読者ページに女の子の絵ばかり投書されるようになって、それに自称・硬派なミリタリーマニアたちが反発していた頃だから……もう20年前かな。
当時は萌えなんて言葉はなかったけど、美少女の絵ばかり描くのも気味悪いし、ミリタリーさえ描いていればいいというのも視野が狭いと感じていた。今にして考えると、両者は読者投稿欄という領土を巡って創作物による戦争を行っていたんだよね。毎月、読者ページを真っ先に読んでたぐらい面白かったのは確か。
話は飛躍するが、どっちもそれぞれ戦いを勝ち得て、今のホビー市場では萌えフィギュアもミリタリーモデルも均等に満足のいくものが手に入るようになったと思う。まあ、俺からすればどっちも似たようなもんなんだよ。これとか、なんでガンダムでやるのかサッパリ分からないし、恐るべき視野狭窄に陥っていると思うけどね。こんなものに本気であるところが怖いよね。
でも、こういうものを信奉する人たちは「萌えフィギュアよかマシだぜ」とか思っていそうでしょ。俺から見れば、極右と極左、似たようなものだ。
ミリタリーな人たちが、どうして萌えを嫌悪するのかは興味深い。萌えサイドがミリタリーを容認しても、その逆はないだろう。なんかこう、「男だろ、ミリタリーこそ男のロマンだろ? この良さがどうして分からない?」とか迫ってきそうで、それはそれで十分痛い。
俺は『スター・ウォーズ』新三部作が好きなんだけど、「あんなクソのどこが……」という人たちより、このシリーズの欠点を十倍も百倍も知っている。夜を徹して新三部作の悪口を語れるからこそ「好き」なんだ。映画に限らず、欠点も知らずに「好き」なんて言えるものだろうか? みんな、自分の「好き」という感情を簡単に信じすぎ。中学生じゃないんだから、自分の好みを疑って、笑い飛ばせるぐらいのゆとりを持とうぜ?
どうも、北海道から帰ってきて以来、この手の話題は書きづらいな。でも、誰も怒んないから俺が怒ることにしよう。
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コメント
私の住んでいる地域ではまだやっていなかったので
はるばる大阪は梅田で例のタイムリープなアニメ映画を見てまいりました
最後の主人公の女の子と●●からやってきた男の子とのお別れのシーン「●●で待ってる」のシーンですか。
不覚にも涙を流しそうになってしまいました。
久々に「見てよかった」と思える映画に出会えましたよ。
後、夏の映画としては「ある食材を用いた」映画を見るつもりです
投稿: セクター | 2006年8月16日 (水) 10時46分
■セクター様
せめて、『時かけ』に関する記事(http://mega80s.txt-nifty.com/meganikki/2006/07/post_6803.html)に書いてくれたら反応のしようもあったんですけどね…
投稿: 廣田恵介 | 2006年8月17日 (木) 01時57分