■The chirp of a cicada■
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乗馬という高踏な趣味をたしなんでいる以上、馬映画は無視できまいと思って観て来た。『宇宙戦争』で、ちょっとアレだったダコタ・ファニングがどうなっているのかも気になった。
単調かつ部分的に説明不足なシナリオ、宛がいぶちの無難すぎる演出……はどうでもよくて、俺は馬とダコタ・ファニングを見に来たぬるい客なので大満足。映画を観にいったからといって必ず「ストーリーの必然性が」「脚本に致命的な欠陥が」と言わなくてはならないと思い込んでいる客は、まあそう多くはないはず。(客なんて、そんな本気で映画に挑んでこないって!)
この映画が傑作なのは、画面の9割をダコタ・ファニングが占有しているからである。『カラスの飼育』をもう一回見てもいいな、と思うのはアナ・トレントが無意味に画面に映りこんでいるからである。今必要なのは、ぬるい客のための、ぬるい映画ガイド。みんな評論家になっちゃいけない。ぬる客としての立場を貫徹すべし。
それで、まあこんなオマケもあったりしてね。一応サラブレッドなんだけど、ちっちゃいね。
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長年の恋患いを治療するため、もう13年ほど吉祥寺の病院に通っているのであるが、いつもの通い路にラーメン屋が出来ていた。カウンター席だけの店内はガラガラだ。入ろう。 「一名様、こちらどーぞっ!」
まず自分で席を決めてはイカンらしい。なんかムカついたので昼から飲んでやろうとビールを追加注文すると、キリン一番搾りだった。しかも安い。が、誉められるのはそれだけだ。肝心のラーメンは塩辛く、スープは全て残した。
店内のレイアウトといい、どんぶりの選定といい、「次のHanakoの吉祥寺特集に載りたい」「吉祥寺の隠れた名店と呼ばれたい」願望が見え隠れして、どうにも痛々しい。
やっぱこう、ラーメン屋つーのはさ、「お好きな席、どうぞ~」なんて店内奥からのオバチャンの甘辛い声に誘われて二人がけのテーブル席につくと、目の前に東スポがぽんと出てきてさ……メニューじゃなくて東スポが先なんだ。何が言いたいかっていうと、どんなに作り手が気合入れて「手練オヤジは“ちょい和風”の格上げラーメンで味出し!」なんてLEONに取材されたいと志高くもって麺打っても、客なんかそんな本気でラーメンに挑んでこないって。本気じゃない客に「席、こちら」なんて指示しても嫌がられるだけだって。
そんな店の都合より、東スポを出すことがサービスだと信じ込んでるオバチャンの心遣いの方が客の心に残るんだ。どうすれば、そういうオバチャンの境地に至れるのか、俺たちは考えなくてはならんのよ。俺たちみたいな仕事している人間は。
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「フィギュア王」 No.100
●特集・100人の100展
鈴木敏夫氏
宮武一貴氏
天神英貴氏
大河原邦男氏
直江和由氏
板野一郎氏
河森正治氏
美樹本晴彦氏
赤根和樹氏
ところともかず氏
内藤ルネ氏
以上、インタビュー&文。ルネ先生に会いに修善寺に行ってきました。
●Toy's NEW ARRIVAL
『ブレイブ ストーリー』小特集あり。
●BRICK KINGDOM No.4
那須高原のレゴスタジアム取材。夜霧が綺麗でした。
●VARIAVLE RIDE
筑波サーキットに行って、アスラーダ撮ってきました。
●ピュグマリオンの小部屋
今回は新作情報のみ。次号は取材やります。
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「最近コイツは色ぼけた写真ばかりブログに載せやがって…ライター廃業したのか!?」
いやほら、ちゃんと仕事してるでしょ? 今からだって、ジブリ美術館に取材だしー。
メガ日記の頃から見ている人は、以前のようにアニメや映画の感想や取材の裏話を読みたいようだけど、そんなの“後退”でしかない。後退するために生きる人間なんているのか? Only Forward! 俺は変化しか求めないね!
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おい、ライムライト。買ったばかりのシャツにヨダレつけるな……。あと、俺の指はニンジンじゃない。3回も噛むな。 こらライムライト、すぐ立ち止まるな。俺のことをなめてるのは分かったからさ、練習ぐらいちゃんとやろうぜ?
「いいですか、馬の視界は広いですからね。350度あります。乗っている皆さんのことも、ちゃんと見てますよ!」
インストラクターのお姉さんは続けて言った。
「見えてないのは、真ん前と真後ろだけですっ!」
暮らしの中に、聖と俗を。
どちらか片方ではダメ。清濁両方あって、初めて人間の生活です。
俺の中では、乗馬、仕事は神聖なもの。じゃあ俗なるものは……言うまでもないな。そう、またも、明け方の焼肉屋。周りは、何だかその手の客ばっかだし。美辞麗句ばかりのメール。空っぽの優しさ。落書きみたいな思いやり。クソくらえだ、こんな関係。
それでも、暮らしに聖と俗。
だから、俺は焼肉を食い、馬に乗り続ける。
大丈夫、見えてないのは真ん前と真後ろだけだからさ。
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DVD「ハッスル・マニア2005」
●裏面キャッチコピー執筆
こういう仕事は、ほんと難しい……人間、得意なことばかりやっていたら退化するので、引き続き書かせていただきますけれどね。
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先日の放蕩フォトポエムについて、ああいう遊びについて怒るのはやはり同年齢の男性である。笑って許してくれるのは女性である。
僕を励ましてくれるのは女性である。僕を落ち込ませるのも女性である。僕を待っていてくれるのは女性である。僕を待たせるのも女性である。
僕に、特別な女性はいない。女性は、みんな特別だからだ。
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「創」 6月号 マンガはどこへ行く
●2006年夏を騒がす“二匹の龍”
スタジオジブリ・鈴木敏夫氏インタビュー
フジテレビ・亀山千広氏インタビュー
GONZO・千明孝一監督インタビュー
千明監督が『ブレイブストーリー』について語るのは、ひょっとして初めて?
●ライトノベルはアニメ界の救世主なのか
角川書店、ジェネエンエンターテイメントなどに取材、構成。
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昨日は、映画を観るために10年間暮らしていた八王子へ。映画が終わってから、当時よく遊んでもらった友人に電話して、駅前で飲む。そこまでは良かったのだが、あとは朝まで飲み歩きの放蕩三昧。今、机の上に女の子の名前の入った名刺がズラリ10枚。
「俺さ、明日になったら確実に記憶喪失になってるから、名刺に何を話したか書いてくれる?」
まあ、書いてもらったところで八王子に来る用事なんか、そうそうないのだが。さて、彼女らの書き込み入り名刺は記憶を呼び覚ましてくれるだろうか?
「作文のレナ」……なんか立喰師みたいだな。でも、あの作文の話は面白かった。
「手がぶあついアカネです☆」……ぶあつい? 手が“あつい”じゃなかったかな?
「ガメラ くみ」……ガメラの話は全員にしたからなぁ。
「私の頭の中のケシゴム えみ」……これは映画のタイトルだが、確か「観ろ」とすすめられたんだっけ?
「声優っぽい“カワイイ声”のゆなダよ ライオンキングね」……そうそう、これぐらい書いてくれないとな。どういう声だったか、ぜんっぜん思い出せないけどな。
「コンコルド 洋子」……これはまた、“コンドルのジョー”みたいな。これぐらい意味不明な方が想像力が広がって面白い。
会話というのは、たいていの場合、理性というか意識に隷属していると思う。が、忘れることを前提にした泥酔状態での会話には、意識からとりこぼされたむき出しの感情や忘れ去っていた記憶が顔をのぞかせるのではないだろうか。それは、おそらく取るに足らない無駄話に違いない。だが、そうした“不要ファイル”を意識から追い出すことで、普段われわれは正気をたもっているような気がする。
自分を完全にコントロールしていると思い込んでいる人間は、男でも女でもつまらない。生きていれば、誰でも“不要ファイル”は溜まっていくものなのだ。
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