« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月30日 (日)

■Choi Waru■

例によって原稿が進まないときは、書を求めて町へ出よう!
060430_16160001
LEONを読んで何の嫉妬も感じない出版関係者は、職業的インポテンツの疑いがある。

路上の煙は お近づきのノロシ
オヤジのポチャ腹を貫禄に!なムチピタ・テロT

(注:ムチピタとは、“ムッチリなお腹にピタピタ”の略)
モテるポロシャツは「キレイめSEXY」と「味出しWILD」
セレブがホの字!な基本王道、艶ひとさじ
昼は「ガツンと一発」 夜は「ジャラッとさり気」着け!
バーの暗がりでこそ「夜光虫的白パン」でナヨッとやらし~


ここ最近の買い物で“ちょい高”だったのは、写真の一番下にチラ見えしているゼロハリのアタッシュ。この強度は貫禄タップリ、凶器モノ。ギンギンワイルドな質感にニキータもクラッ!なアイテムだ。……よし、調子出てきたぞ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年4月25日 (火)

■Recent work■

「アニカン」号外 『ひぐらしのなく頃に』SPECIAL
Ani
●原作者 竜騎士07先生ロングインタビュー
とても気さくで社交的な方でした。

●大嶋啓之feat.片霧烈火、Interface インタビュー
エンディング曲をつくった方たちですね。

限定1万部のみ発行だそうなので、興味のある方はお早めに!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

■ENOSHIMA■

横須賀で取材で時間ができて、あまりに天気が良くて、それで一人で江ノ島へ行った。
結婚時代には、いつもあきらめなくてはならなかった(犬を連れていたため、中に入れなかった)展望灯台があることを、現地に着いてから思い出した。
060424_16450002 広さ、高さ、ロケーションともに言うことない。何しろ、電気がなくとも歩いて昇ることが出来る。ここなら主人公たちが住める。
決めた。江ノ島に泊まって、小説を書こう。というか、一部は書いてきた。断崖に面した料理屋で、天ぷらと湘南ビールと、メモ用紙を机に並べて。

水平線が、さざなみの音を連れてくる。
誰も僕を邪魔しない。仕事のことは、明日考えればいい。
下心も煩悩も、陸地に捨ててきてしまえ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月22日 (土)

■One lie makes many■

「フィギュア王」 99号
99

●新連載 VARIABLE RIDE
またしんどいことを始めてしまった……けど、河森ファンの人は必見。

●BRICK KINGDAM Vol.3
レゴビルダーの直江さんは、いつも本当にいい笑顔。

●ピュグマリオンの小部屋
大西美奈さんインタビュー後編。成功した女性には気品と余裕を感じます。

●Toy's NEW ARRIVAL
インタビューはタルガの田中社長です。

----------------------------------------------------

昨夜は近所のバァに行って、言葉の不自由な女の子と話をしていた。まるで、おととい書いた小説のように筆談か、さもなくば相手の話すことをゆっくり聞き取った。
が、何が悪かったのか、相手を怒らせてしまい、僕は席を移動して一人で飲んだ。一体、僕の何が悪かったのか――結論は留保しておきたい。書くと、答えが分かった気になってしまうから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月19日 (水)

「茶的時間」

  コーヒーがふたつ運ばれてきた。僕のはホット。彼女のはアイス。僕はウェイトレスが彼女の前に置いたガムシロップの容器を無言で手に取ると、手がべとべとになるのも構わず自分のコーヒーカップの中に注ぎこみ、細長い袋に入った砂糖もすっかりカップの中にぶち込み、乱暴にスプーンでかき回した。

 「大嫌いなんだ、コーヒーが」

 「あなたは、子供のようだよ」

 彼女は表情をかえずに繰り返した。「あなたは、子供みたい」

 僕は自分の行為について考えた。どうして喫茶店に入ると好きでもないコーヒーを頼んじまうんだろう? それはきっと習慣だ。喫茶店にはいつも仕事で人と会うときに入る。だから、社交辞令だな。コーヒーを頼むというのは。今は仕事でもないのに習慣でコーヒーを頼んでしまった。そのことに苛立っていたのだ、僕は。その気持ちを彼女に伝えようかと思ったが、片言の日本語しか話せない彼女に理解できるとは思えなかった。僕らは無言を、沈黙を飲み干すため、こうして何時間も向かい合う。ただそれだけの関係だった。

 「ねえ。日本語でオオカミという字は?」

 不意に彼女が尋ねる。紙ナプキンとボールペンを僕の目の前に差し出す。さあ、今から手品を見せてよ。そんな雰囲気だ。

 「これ。これで、オオカミと読む」

 僕は「狼」と書いたナプキンを彼女に差し出す。彼女は首をひねっている。キツネにつままれたように何度も首をひねっている。「狐」とさらに書き加えた。

 「キツネ」

 「ああ、キツネは分かるよ。日本にオオカミいる?」

 どうだっけ。剥製なら見たような気がする。

 「ニホンオオカミというのがいたけど、今は絶滅した」

 「ぜつめつって?」

 「滅んだ。一匹もいなくなった」

 彼女が紙ナプキンを差し出す。僕は「絶滅」、その下に「zetsumetsu」と書いた。ふうん、と彼女はうなずく。たまに饒舌になったかと思えば、こんな話ばかりだ。きっと彼女にとって沈黙も饒舌も関係ないのだろうと僕は思った。家族もない。自分の国に帰るつもりもない。将来の夢もない。「だったら、せめて僕を上海に連れてってくれないか? 旅費は出すから、案内してくれよ」 会ったばかりの頃、そう頼んだことがある。「今年は無理だから来年ね」 彼女にとっては今年も来年も変わりがないのだろう。

 「ねえ、ぜつめつの反対は何?」

 「はんえい」

 僕は答えると同時に、ナプキンに「繁栄」と書いた。今の僕らにもっとも関係のない言葉だ。まるで外国語だ。そんな投げやりな僕の字を見て、彼女は「ああ」と声をあげた。

 「この言葉なら、知ってるよ」

 「ふぅん。きみの国にも繁栄はあるのかい?」

 彼女は黙ったまま漢字でいっぱいの紙ナプキンを驚くほど丁寧にたたむと、革の財布にしまって、それから勝ち誇ったようにうなずいた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月15日 (土)

■Angel's tail■

ハッスル注入DVD Vol.3
Hussle_1
●裏面キャッチコピー執筆
これからレギュラーで担当します。こういう楽しい仕事もしているから、某誌に「アニメ評論家」と書かれたときは慌てて取り消したんですっ。


「EX大衆」 5月号
Ex_taishu 
●「超時空要塞マクロス 8大伝説+トリビア7連発」構成・執筆
え、どうしてEX大衆に!?というぐらい突拍子もない企画(笑)
なんとロス在住の飯島真理さんにロングインタビュー!
もちろん河森正治氏にもインタビュー!
この雑誌に「板野サーカス」だとか「メガロード」だとか書かれていること自体、何かの夢じゃないかと……こういう仕事は、ほんっと楽しい。

-----------------------------------------------

それで、昨夜はあるアニメ番組の打ち上げでいろいろな方と再会したのですが、ビンゴの景品がこういうものであったり……
060415_15350001

『天使のしっぽ』全6巻セット。と思いきや、4巻だけ抜けている!? 仕事中のBGVにでもさせていただきます……。
アニメ業界とか企画とかについて色々思うところはあるんだけれど、とりあえず萌えアニメと聞いただけでバカにするヤツはバカにしていいと思う。

どんなものからでも学習はできる。この世に無駄なものなど、何ひとつない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月12日 (水)

■Shopping binge■

「BS&CS ザテレビジョン」4月号
200605bscsttv_b
●『立喰師列伝』 レビュウ執筆
とっくに発売中だったのですが、今日やっと見本誌が届きました。
結局、『立喰師~』関連では3本書いたのかな。

------------------------------------- 

原稿が書けないので、酒に逃げたりオモチャをバカ買いしたり、今日は銀座に取材だったので本とDVDを衝動買いしたり、帰りは武蔵小金井まで寝過ごしたり。
060412_17260001
(『アメリカングラフィティ』は、ルーカス唯一の傑作。
『スター・ウォーズ』は映画ではなく『スター・ウォーズ』なので、僕は映画のうちに数えていない)

本屋で小説を眺めてみたが、どれひとつ感情移入できない。ファッション誌の旅行記事が面白い。僕の書く小説は、雑誌の記事みたいな感じになると思う。
っていうか、早く書かなきゃ……

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月11日 (火)

■One month ago■

「ノエイン もうひとりの君へ」DVD Vol.4
Dvd_04
●ライナーノート構成
今回は、(いい意味で)作画の壮絶な12話を収録。原画もカッコイイのを選んであります。
店頭に並ぶのは、来週です。

これつくってたのって一ヶ月ちょっと前か。はるか昔のような気がする。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年4月 9日 (日)

■覚え書き■

「つまずくことなしには、誰も歩き始めることができないのだ。」

「何かが欠如しているという感覚はつねに大事だ。その隙間に思いもかけぬものが訪れるからである。」

「初めて出会う現実は、いつもおそろしく悲惨に見えるものである。」

「思考は、そのほとんどが反省、後悔、心配、苛立ち、不安、疑問、怒り、絶望と結びついている。思考はおそらく人間にとってマイナスの要因でもあるのだ。」

---------------------------------------------------

締め切りまで24時間、残り6ページ。
つまり、1ページ4時間……う~む、やはり思考してはいけないのだ。

何よりも直感が大事だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

■333m■

我慢できずに行ってきたよ、特別展望台250メートル。060406_17500001
ビートルズ特集の蝋人形館も行ってきたさ。フランク・ザッパまであった。で、同じレベルでキリストが実在の人物みたいに本物そっくりにつくって置いてある。歴史の教科書なんかよりスゲェ。毛沢東まであった、狂ってる(笑)。

そもそも、いつも住んでいる街を高空から見下ろすっていう感覚が普通でない。それを「おもしろーい」とか言っちゃうのって変性意識でしょ。
例えば、俺は12月にタクシーの中である人に向かって「そんなのってあるかよ!」みたいなことを怒鳴って、怒鳴られた本人もそれをよく覚えているようだけど、250メートル下のタクシーって可愛くてさ。チョロQなんてもんじゃないんだよ。あんな小さいマッチ箱の中のこと、別にどうだっていいじゃん?と思ってしまうのも、あながち無責任とは感じなくなるのだ。むしろ、あんな小さい狭い所で、たった二人の人間が、いったい何を争っていたんだか……と苦笑するやら涙するやら。

でも、地面に降りて地下鉄の場所を探し歩いていると「ズシン」とくるものがある。
いい感じのパスタ屋とかあるんだけど(有名なのかも知れないけど、俺は知らなかった)、それって「地上のこと」「現世のこと」って感じがすごくするのだ。
だって、060406_18100001 そこに行こうとしたら、それはそれで重たいことじゃないか。誰と行くのか、予算はいくらなのか、そもそも一人で行けない理由って何だ……等々。
だったら、せめて、その店が地面の中にあればメリハリつくのに、というのが僕の今の感覚だ。その高低のグラデーションを描くことにしか、興味がない。
「アンダーグラウンド」は村上龍が使っていたから、別の呼び名が必要だ。その地下に巣くう連中と高層タワーに住む連中とは何が違う?
そんなところから、ぼちぼち小説になっていく予定。

そして、明日は高い所には行かないけれど、すごい人と再会する。その名も「のっぽさん」。高見映さんのニックネームだ。だいたい、名前に「高」が入ってるのが人智を超えているじゃないか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 4日 (火)

■plain■

「アニカンR」 Vol.1
Ar
●『NANA』
  日本テレビ 中谷敏夫プロデューサー インタビュー

ソリッドで機能的な新創刊のアニメ情報誌です。版権イラストなんか一枚もない潔さが素晴らしい。
応援、よろしくお願いします。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年4月 1日 (土)

■Easy Rider■

早朝までバーのカウンターで企画のためのメモを書き散らして帰宅、昼ごろ、編集者からの電話に起こされた。「馬いきましょう、馬」。馬といっても競馬ではなく、乗馬クラブの体験コースに申し込む約束をしていたのだ。
バイクの後ろに乗せてもらって、桜のトンネルをいくつか抜けていく。
060401_14490001
その場のイキオイで、10日間コースに申し込んでしまう。
生き物に乗る、という行為には抗しがたい魅力がある。
「それに、乗馬ブーツを履いた女の子はカッコいいじゃないですか!」
なかなか抜け目のない男だ。

帰り道、またバイクの後席に乗せてもらっていたら、急に乗用車の後部座席に乗せてもらって、あちこち出かけていた頃のことを思い出した。
最後に花見に行ったのは、妻がタッパーにいっぱいの焼きそばを朝からつくって、その日のために缶ビールを買ってきてくれて……僕は、生まれてこのかた、本物の悪人というものに出会ったことがない、と思った。「性格の不一致」はあっても、それほど悪い人間じゃなかった。ただ、僕が自由と孤独を選び直しただけの話だ。

世界地図を広げても、世界のことは分からない。こうして現在と過去がポンとつながったとき、自分の体験したアレコレで「世界」が構成されていることが分かるのである。
鈴木慶一がソロアルバムを出したとき、「みんなは俺が離婚して可哀相な男だと思ってるんだろうけどさ……」と弁解するようなコメントを雑誌に載せていたと思う。人のぶんだけ「世界」があり、それは誰とも共有できない。
いちいち、そんなことにガッカリしてはいられないのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »