■より一般的な言葉■
ネットの片隅であれ居酒屋のカウンターであれ、わざわざ自分が「やれない」「行けない」「成しえない」と「ない」という消極さを強調する心理が分かりかねるのだ。たとえお客様であっても「甘ったれるな、ちょっとは成しえる工夫をしてみたのか」と喝してやろうか、と思う。一体、アニメを見てオモチャを買って覚えたのは送り手に対する甘えだけなのか、と喝してやろうか。
そもそも、「ない」と言う裏に「ある」という言い訳を用意しているのがまた姑息だ。「仕事があるから行けない」、「生活があるから買えない」……私は、僕は、こんなにも忙しく、だから出来ない。「ない」ことを許してもらうために「ある」と言う。「時間がないのは、仕事があるせいだ」などと言う。卑怯じゃないか。「でも、努力はしてるんです」? 努力などするのが当たり前。努力という言葉を使う以上、それはすでに「実行中」なのだ。決意という言葉が「固まった」と常にセットであるように。
仕事があって暮らしがあって、ちょっとは身軽になりたいなどと言う者は、実は何も持っていない。仕事も暮らしも無くしたことがある私から言ってやろう。そんなものは社会のルールで割り当てられたものであって、「持っている」のとは違うのだ。小学校の頃にお花係とか給食当番をしたことがあるだろうけど、誰もお花や給食を所有したわけじゃないだろう?
ただ、どんな係でもどんな当番でも熱意だけは持てたはずだ! 他のヤツが非効率なやり方をしていたら、工夫して改善することは出来るのだ。「非効率なままでいい」なんてヤツは社会にいらない。このままではイカン、と思うものには積極的にNO!と言え! 言えることなのだから言え! それが実行力だ。実行力は誰でも持てる。実行力、情熱、勢い、創意工夫、他の何を持たずともそれらを手にすることは出来る。
目に見えないポジティブな力……それら全てを総称して、私は「愛」と呼んでいる。しかも、それは名前ではなく「行動」そのもの。力とは、行使されねば力にならないからだ!
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コメント
廣田さま、
ごぶさたしております。
「愛」とは、「行動」そのもの。
「愛」は外へ向かわなければなりませんよね。
ガツンときましたので、数回読み返してしまいました。
やるときゃやるしかないですね。
投稿: ユキサダ | 2006年1月17日 (火) 21時33分
ひろたさま こんばんは。
はた!とひざをうって、うむ!とうなずきましたです。
「がんばってもダメなんでしょ?がんばらなかったらもっとダメじゃん。ダメで終わりたいのか?おまえは。」
落ち込む後輩に、かける言葉は決まってコレでした。
私は、かっこいいか悪いかは知らんですけど、がんばってますよォ。
No Action,No Coolness.
廣田様の文意を正しく読み取っているのか、自分でもちょっと疑わしいですが、よい燃料をもらいました。
投稿: TAKA | 2006年1月18日 (水) 00時26分
■ユキサダ様
ご無沙汰してます。
感情なんてものは、大事に懐にしまっていても仕方がないんですよね。
目に見える形で使っていかないと、感情がもったいないですよ。
■TAKA様
いや、正しく読み取ってなくとも燃料にした方の勝ちです(笑)。
昨夜も友達と話したんですけど、前向きに動くきっかけになるなら、
物事というのは曲解しちゃっていいんじゃないかと思うんです。
「思い過ごしも恋のうち」ですからね。
投稿: 廣田 | 2006年1月18日 (水) 18時38分
すごく昔、廣田さんが『行動が全てだ』と私に言ったことを今だにリアルに覚えています。
まだ子供だった私は、その言葉が実感として入ってこなかったけれど今は分かります。
----本当に愛のある人間は『行動』で気持ちを表現します。
投稿: ごんちゃん | 2006年1月18日 (水) 22時33分
■ごんちゃん様
その「昔」というのは、もう10年ぐらい前だよね。
じゃあ、今結果として何が残ったのか?と考えてみたけど、別に
結果のために行動したんじゃないような気がする。
やっぱり愛に見返りを期待していないから、後悔はないんだよね。
しかし、みんなこのblog見てるんだねー。
そして、普段はみんな引いてるんだろうな(笑)。
投稿: 廣田 | 2006年1月18日 (水) 23時40分