先日のエントリのコメント欄から、ご本人の許可を得て、転載します。(読みやすくして欲しいとのことなので、改行などに手を加えた)
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記事の趣旨からは外れるかもしれませんが、ちょっとお金の話しが出ているのでここに書きます。
昨日のイベントはとても楽しかったのですが、結局のところ、未見の方へのアピールとしては 「お金が無いなら無いなりに皆で頑張ろう」と言う話しに収束してしまったような気がします。
僕は「お金が無いなら、お金を集める方法を考えればいいじゃん」と考える方なので、少しばかり違和感を感じたというのが正直なところです。
(次々とアイデアを出すみなさんの熱意には心は打たれたし、作品を話題にすると言う意味では 面白いアイデアもたくさんあったんですけどね。)
私見ではありますが、いま新宿のイベントに参加したり、ラピュタに通いつめたりするハードリピーターの方々の気持ちって言うのは大きく分けて二つに分類されると思うんですよ。
ひとつは、この素晴らしい作品を、このまま知る人ぞ知る傑作にはしたくないと思う人達。もっと多くの一般の方にもこの作品を見てもらいたいと思っている人たちです。
無償でチラシを作ったり、友達を誘って何度も劇場に足を運ぶ人たちはこういう部類の人達だと思います。
もうひとつは、言葉は悪いんですが、「俺はまあ、最初から目を付けていたけどね」といいたいマニアな人たち。
こころの中で薄々、「この作品がこれから切り返すことは無いだろうな」と感じつつも、この作品が持つ不思議なパワーや、それを取り巻く純粋なファンの熱意を鋭敏に嗅ぎとって、「この作品はこれから祭になるかもしれない。だとすれば、自分は最初から踊っていたい」と 心の底から思っている選民意識の強い人たちです。
まあ、実際は比率の問題で、極端に後者に偏っている人というのはそんなにいないとは思いますが、まあでも、今この作品を応援している人で、このような気持ちが全く無いと言う人は かえって胡散臭いと思います。(あくまで私見です)
で、後者の気質の強い人に、「劇場で10回見ろ」とか、「無償で、手弁当で、作品のPR活動をしてくれ」とか言っても、多分無駄だと思うんですよ。
でもね、「お金を払う“だけ”で、この作品を応援した証が残る」んなら、喜んでお金を払う人がこの作品には一杯いると思うんです。
少なくとも、自分にはそういう気持ちがあるし、現時点でも、映画を観るために飛行機で東京にきたり、作品の舞台を見るために防府に駆けつけたりする人が大勢いる作品なわけですから。
(そういう人たちがピュアな気持ちでやっていないといっているわけじゃないですよ。念のため)
もちろん、タダで金を集めるわけには行かないから、形式上ファンクラブやファンドのようなものを作る必要はあるでしょう。そして、建前はどうあれ、
「ここでお金を払ってくれた人にはSpecialThanksとして、でDVDにお名前をクレジットしますよ」
とか追い打ちすれば、200や300のお金はすぐに集まると思うんです。
もちろん、それで十分とはいいませんが、宣伝費が完全に枯渇してしまっている現状を鑑みれば、ファンの熱意が強いうちに、少しでもお金を集める動きをした方がいいのは言を待たないと思います。
そして、「ほとんど名誉以外にメリットの無いお金」がそれだけ集まるってことが、今、上映を検討している映画館へのアピールやDVD化への働きかけにつながると思うんですよね。
(個人的には、仮初めにもアニメを商売にして生きている人間なら、業界の良心として、一人一万くらいはこの作品の応援にお金を出してあげても良いと思いますが)
もちろん、こんなことをしたら、純粋なファンからは非常に叩かれるでしょうし、製作委員会の中の権利関係で、「お金を集める」ということがそんなに容易いことではないのは想像が付きます。
ですが、たとえノリでつけてしまったにしろ、『公開宣伝会議』と銘打ったイベントで、「宣伝のためのお金を集めることに関する議論」が殆どなかったのは、とても不思議に感じました。
この作品は人に恵まれているとは思いますが、それでも善意で人を動かしつづけるには限界があります。この作品の将来のためにも、たとえ叩かれる羽目になっても、具体的にお金を集める話しをしてくれる人間が、登場することを願ってやみません。
こういうことを平気で書いてしまうのが、僕なりのこの作品に対する愛だと理解していただければ幸いです。作品への愛情や解釈ならいくらでも書く人がいると思いますから。
自分なりには真面目に考えて書いたつもりですが、もし廣田さんがお気を悪くされたら……とビクビクしながら送信ボタン押します(^^;;
投稿: 杉本晃志郎 | 2010年2月 9日 (火) 00時30分
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僕は、杉本氏の意見を、このまま、製作委員会へ送っておいた。
「この映画を救いたい」と思っている方たちも、「思い」ではなく「お金」に頭を切り替えてはどうだろう。
温かく優しい「思い」のため、この映画は再び、11月の悪夢をくり返しつつある(昨夜の大阪の客は、たった6人だった)。
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